どんな人に対しても親切心を忘れないことは大切だが、海外では、親切心が裏目に出て、ホームレスに危害を加えられた人がいる。

 アメリカ・フロリダ州に住む女性が、44歳のホームレスの男に頼まれて家に招き入れた結果、性的暴行を加えられたと海外ニュースサイト『Fox News』と『THE Sun』が11月28日に報じた。

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 報道によると、ホームレスの男は感謝祭の深夜に女性の家を訪れたそうだ。感謝祭は収穫に感謝するアメリカの祝日で、2020年は11月26日が感謝祭の日に当たる。その日は家族や友人と過ごす習慣がある。男は女性の家のドアをノックし「寝る場所がなく、寝られる場所を探している」と言った。なお、女性が一人暮らしだったかどうかは明かされていないが、事件当日、家には女性のほかに人はいなかった。

 女性は男の言葉を聞き自宅に招き入れ、リビングルームの床を寝床として与えた。男は横になり、女性は寝室で眠りについたが、男は女性が寝たのを見計らって女性に性的暴行を加えたという。女性は逃げようとしたが、男が女性の髪を強くつかんだため逃げることができなかった。

 その後の警察の捜査により、男は性的暴行の罪などで逮捕されたという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「ホームレスの男は最低。人の好意を踏みにじった」「女性の気持ちを思うとつらすぎる」「心の優しいホームレスもいるのにこういうホームレスがいるからホームレスの印象が悪くなる」「女性は悪くはないけど、知らない人を家に入れるべきではなかった」などの声が挙がっていた。

 海外には、親切心からホームレスを家に招き入れて危害を加えられた人がほかにもいる。

 イギリスレスターシャー州で当時45歳の女性が、当時39歳のホームレスの男に親切心から食事を振る舞った後に暴行を受けたと海外ニュースサイト『METRO』が2019年4月に報じた。同記事によると、同年2月、女性は外でホームレスの男が寒さで凍えているのをたまたま見かけ、男を自宅に招いたという。女性は自宅で男にサンドイッチや温かいお茶を振る舞った。

 ある程度、食事が済んだところで女性は男に「そろそろ寝るからお帰りください」と伝えた。男はその女性の言葉に腹を立て、女性の意識がなくなるまで女性を殴り続けたという。女性は意識を取り戻した後、自力で病院に行ったが、顎の骨を折ったほか、片目は破裂し、摘出を余儀なくされたそうだ。ホームレスの男は、その後の警察の捜査によって逮捕された。

 人に優しくしたり、優しくされたりすることで社会が良くなっていくこともあるだろう。しかしホームレスに限らず恩をあだで返すような事件が出てくると、人に親切にしようと思う人は少なくなるかもしれない。

記事内の引用について
「Florida homeless man accused of sexually assaulting woman who let him sleep at her house」(Fox News)より
https://www.foxnews.com/us/florida-homeless-man-sexually-assaulting-woman-sleep
「HORROR HOLIDAYS Homeless man ‘sexually assaulted’ woman who let him sleep on floor in her house on Thanksgiving after he knocked on door」(THE Sun)より
https://www.the-sun.com/news/1875000/homeless-man-sexual-assault-woman-thanksgiving-florida/
「Woman lost eye after ‘homeless man’ she invited in to get warm beat her up」(METRO)より
https://metro.co.uk/2019/04/30/woman-lost-eye-homeless-man-invited-get-warm-beat-9355923/

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