中国のポータルサイト・百度に30日、「日本がかつて韓国に支払った賠償金は、現在の価値に直せば天文学的な数字だった」とする記事が掲載された。

 記事は、「世界では、何をするにもそれに見合う代償を支払う必要がある」とした上で、その最も典型的な例が、戦争によって敗れた国が戦勝国に一定の賠償金を支払うことだと紹介。国際的な取り決めでは賠償金は双方の協議によって決まることになっており、大概の場合はある金額で双方が一致するものの、日本と韓国の賠償問題は埒の開かない状態になっているとした。

 そして、日本側が「すでに賠償は支払った。これ以上は支払わない」という姿勢であるのに対して、韓国側は「賠償が少なすぎる」として事あるごとにさらなる賠償を求めてくると説明。「では、かつて日本は一体どれくらい韓国に賠償を支払ったのか」と疑問を提起している。

 その上で、1965年に日韓国交正常化に向けた「日韓基本条約」と一緒に締結された「日韓請求権協定」で、日本が総額8億米ドルを賠償する取り決めとなったことを紹介。この8億ドルについて、現在の貨幣価値ではそこまでの大金ではないが、当時においては韓国にとってはもちろん、日本にとっても非常に大きな金額だったと伝えた。

 記事は、同協定に基づき日本が韓国に賠償を支払って以降、日韓関係は徐々に改善していったものの、一方では「日本が韓国に与えた傷は非常に深く、当時の賠償金は一部に過ぎない。日本は引き続き賠償を支払うべきだ」と韓国側が主張するようになったとした。そして、「韓国の姿勢は明らかに『底なし沼』であり、それゆえに両者は対立を続けているのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

かつて日本は韓国に対し、ものすごい額の賠償を支払っていた=中国メディア