チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第5節、マンチェスター・ユナイテッドvsパリ・サンジェルマン(PSG)が2日に行われ、アウェイのPSGが1-3で勝利した。

前節、イスタンブール・バシャクシェヒルに大勝でリベンジを果たし、首位をキープしたユナイテッド(勝ち点9)。現在、公式戦4連勝と好調を維持するチームは、前回対戦で2-1の勝利を挙げたPSG(勝ち点6)をホームで迎え撃ち、今節での決勝トーナメント進出を狙った。大逆転勝利を飾ったサウサンプトン戦からは先発3人を変更。グリーンウッド、マティッチ、ファン・デ・ベークに代わって古巣初対戦のカバーニ、マルシャル、マクトミネイが起用された。

一方、RBライプツィヒ(勝ち点6)との前節を1-0で競り勝ち決勝トーナメント進出への望みを自ら手繰り寄せたPSGは、前回対戦で敗れているユナイテッドに対してリベンジを狙った。2-2のドローに終わった直近のボルドー戦から先発4人を入れ替え、GKケイロル・ナバス、マルキーニョス、ディアロ、ダニーロが復帰した。

注目のビッグマッチは早い時間帯に動く。6分、ネイマールとのパス交換でペナルティアーク付近までドリブルで運んだムバッペが左足のシュート。これがDFに当たってボックス右のスペースにこぼれると、これに反応したネイマールが角度のないところから右足のシュートを流し込んだ。

ホームでいきなり先手を奪われたユナイテッドはすぐさま反撃を開始。引いて構えるアウェイチーム相手にボールを握って押し込み始めると、ブルーノ・フェルナンデスを起点にラッシュフォードがボックス付近で積極的に仕掛けてシュートを放っていく。

徐々に球際でのバトルが激しくなってきた中、20分過ぎにアクシデントが発生。パレデスと小競り合いを起こしたフレッジが顔面に軽く頭突きを見舞い、パレデスがピッチに倒れ込む。当該プレーをオルサート主審が見ていなかったことでオンフィールドレビューが行われると、レッドカード掲示と思われたがカードの色はイエローにとどまった。

ハインドの中で数的不利を免れたユナイテッドは気持ちを切り替えて攻勢を仕掛けると、30分過ぎに同点に追いつく。32分、マルシャルのミドルシュートをGKナバスが弾いたボールを右サイド深くのワン=ビサカがマイナスに折り返す。そして、ラッシュフォードが右足ダイレクトで放ったシュートがダニーロの出した足に当たって大きくコースが変わり、ナバスの反応の逆を突く形でゴールネットを揺らした。

その後も追いついた勢いを持ってユナイテッドペースが続く中、試合は後半へと突入。立ち上がりの49分にマルシャルがいきなり決定機を迎えると、57分にはカバーニに大きな見せ場が訪れる。マルシャルのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したウルグアイ代表はボックス付近で狙いすましたループシュートを放つ。だが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、こぼれ球をマルシャルが蹴り込むが、今度はDFの決死のブロックに阻まれた。

押し込まれながらも何とか2点目を防ぐPSGは64分にセットプレーの流れからマルキーニョスがクロスバー直撃のヘディングシュートで久々にゴールに迫る。さらに、65分にはケアンとパレデスに代えてバッカー、古巣対戦のエレーラをピッチに送り込む。

すると69分、右CKの流れからボックス手前でエレーラが放ったシュートをボックス右のディアロがワンタッチで内へ叩くと、これに反応したマルキーニョスが絶妙なトラップでボールを収めて右足のシュートを流し込んだ。

再び追う展開となったユナイテッドは直後の70分にエレーラへのアフターチャージでフレッジに2枚目のイエローカードが出されて今度こそ退場に。このアクシデントを受けて、ラッシュフォードを下げてポグバを投入。さらに、10人で同点を目指す中、カバーニとマルシャルに代えて、よりフレッシュなファン・デ・ベーク、グリーンウッドピッチへ送りだした。

その後はPSGがボール支配率を高めてゲームコントロールを優先しつつ、当該成績で上回るため3点目を狙いに行く。

試合終盤にかけて人数の差を感じさせない白熱の攻防が繰り広げられた中、PSGが3点目を奪って試合を決める。91分、カウンターからボックス内へタイミングよく飛び出してきた途中出場のラフィーニャが相手DFとGKを引き付けてボックス左から丁寧な折り返し。これをゴール前でドフリーのネイマールが冷静に流し込んだ。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、グループHではユナイテッドPSGライプツィヒが勝ち点9で並ぶ三つ巴の大混戦の中で最終節を迎えることに。その中でPSGは最終節が最下位のイスタンブールBBSKとの対戦となるため、突破に向けて優位な立場に。一方、ユナイテッドライプツィヒとの直接対決で突破を目指すことに。

マンチェスター・ユナイテッド 1-3 パリ・サンジェルマン
マンチェスター・ユナイテッド
ラッシュフォード(前32)
パリ・サンジェルマン
ネイマール(前6)
マルキーニョス(後24)
ネイマール(後46)

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