日本一の若手漫才師を決める『M‐1グランプリ 2020』(以下、M‐1)の決勝進出者会見が2日夜、都内で実施された。会見には決勝進出を決めたマヂカルラブリーらお笑いグループ9組が出席し、それぞれが意気込みや心境を語った。

【写真】マヂカルラブリー、錦鯉ら9組が決勝に 「M‐1グランプリ2020」決勝進出者会見フォト

 今年のM‐1は、5081組がエントリー。2日に準決勝が実施されて25組のお笑いグループがしのぎを削り、オズワルドニューヨーク、おいでやすこが、マヂカルラブリー東京ホテイソンアキナ、錦鯉、ウエストランド見取り図の9組が決勝へ駒を進めた。10組目は、決勝当日の敗者復活戦で選ばれる。

 R‐1王者にしてマヂカルラブリーの野田クリスタルは、審査員の上沼恵美子に酷評された2017年大会の決勝を回顧。「いつかは決勝にのぼって、リベンジを果たしたいと思って何度も挑戦してきた。今年かと。名前を呼ばれたとき、うれしいとともにあのときの恐怖がよみがえった。僕らだけそんなに喜べてなかった」と心境を吐露。「(上沼を)しばらく待たせていた。たぶん忘れてくださっているかもしれない。はじめましてのノリで行こうかなと思っている」と言い、会場を笑わせた。

 準決勝で爆笑をかっさらって決勝初進出を決めたコンビ結成8年目の錦鯉は、長谷川雅紀が49歳(芸歴26年)、渡辺隆が42歳(芸歴21年)。長谷川は「(決勝進出は)正直うれしい。人生の折返し地点から人生大逆転したい。現在もバイトしてますから。これをきっかけに、『人生大逆転』という本を出そうと思う!」と鼻息荒く語った。

 報道陣から、過去のバイト歴を問われた長谷川は「思い出に残っているのはフェリー中での皿洗い。あとは札幌でホストをやっていたことがある。20歳で、童貞でホストをやっていた。『珍しいね』と言われた。『マツモトキヨシ』という源氏名でしたね。名刺作ってもらって(客に)『どうも、マツモトキヨシです!』って言ったら毎回滑ってた。今やっているのは水道料金の徴収のバイト」と告白。渡辺は「コールセンターコンビニエンスストア。今やっているのは市場で野菜の仕分け」と明かしていた。

 『M‐1グランプリ 2020』決勝は、ABCテレビテレビ朝日系にて12月20日18時34分より生放送。

「M‐1グランプリ2020」決勝進出者記者会見に登場したマヂカルラブリー・野田クリスタル  クランクイン!