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パン屋さん

床に倒れた遺体を放置し平然と商売を続けたパン屋に世論の厳しい視線が注がれている。

ブラジル・リオデジャネイロのあるパン屋で最近起きた出来事だ。問題のパン屋で死亡した人は、毎日この売場を訪れ、コーヒーやパンを受け取るホームレスだった。ホームレスは死亡した日も、コーヒーやパンを手にするため、パン屋を訪れたが原因不明で突然倒れ死亡した。現地メディアによると、死亡したホームレスは結核患者だったが、正確な死因はまだ確認されていない。

予期せぬ事故は起こりうることだが、残念なのはパン屋の対応だった。パン屋は従業員に遺体を黒いビニール袋で覆った後に警察を呼んだ。警察が到着するのにかかった時間は丸2時間。パン屋は何事もなかったように平然と商売を続けた。

そのとき売り場にいた客は「衛生のためにも、人間のモラルのためにも、遺体が引き取られるまでしばらく商売を中断した方がいいのではないか」と言ったがパン屋は激怒。

主人は「ホームレスが生きている時、彼に人間の道理をした人が何人いるのか、それとともに私に人間の道理を問うのか」と声を荒げた。

このパン屋をよく利用するという客は「人が死んだのにそんなに平気でいられるとはびっくりした。文明社会の非情さが極度に達しているようだ」と話した。 また別の顧客は「死んだ人がホームレスだったため、そんな扱いを受けたのかもしれない」と皮肉った。

ブラジルでこのような事件は、今年に入って2度目だ。今年8月にはブラジルのレシフェのスーパーでも同様の事件が発生している。

協力会社の社員が自社が納品する商品を陳列していたところ、売場で心臓マヒで死亡したが、スーパーは売場の床に倒れた遺体を傘で隠したまま、営業を強行した。世論の激しい批判が相次ぐと、スーパーは「状況に対応するには未熟であった」と謝罪した。

スーパー