アーセナルのミケル・アルテタ監督がヨーロッパリーグ(EL)での勝利とファンのスタジアム帰還を喜んでいる。クラブ公式サイトが伝えた。

3日に行われたELグループB第5節において、アーセナルはFW北川航也が所属するラピド・ウィーンと対戦。すでに決勝トーナメント進出を決めているアーセナルは週末に控えるノースロンドンダービーを見据え、大幅なターンオーバーを敢行している。

試合は10分にFWアレクサンドル・ラカゼットが先制をすると、前半だけで3点を奪う圧勝ムードに。後半、北川に決められ1点を返されるが、66分には期待の若手であるMFエミール=スミス・ロウにも得点が生まれ、4-1のスコアで勝利した。

この結果、アーセナルは1試合を残してグループステージ首位通過が決定。また、この試合から最大2000人という条件付きではあるものの、観客の入場が認められており、エミレーツ・スタジアムには9カ月ぶりにファンの姿があった。

アルテタ監督は試合後のインタビューにおいて、ファンがスタジアムに戻ってきたことを喜んでいる。

「とても特別なことだし、ファンが戻ってきてくれて嬉しい。彼らは大きな貢献をしてくれたと思う。数は2000人だったが、私にはそれ以上にも見えた。彼らはチームを応援し、励ましてくれた。来てくれて、チームを応援してくれて、本当にありがとう」

「試合に集中していて、ファンからの声援はあまり聞こえていなかった。でも、たった2000人でも大きな違いをもたらしてくれたよ。2000人のファンはチームに対して本当にポジティブで、苦しい時もあったが、そのエネルギーに感謝している」

また、アルテタ監督はこの試合で見せたチームのパフォーマンスが、週末のプレミアリーグ第11節で行われる首位トッテナムとのノースロンドンダービーに向け、良いきっかけになることを望んだ。

「チームはELで本当に安定していた。今日の試合で選手は素晴らしいエネルギー、キャラクター、アグレッシブさを見せてくれたと思う。前回の(リーグでの)敗戦を受け、一人ひとりが本当に良いゲームをしてくれたよ。ファイナルサードでは、アグレッシブにボールを操り、多くのチャンスを作った。4ゴールを決めたけど、もっと多く決められたね」

「前にも言ったが、ここ数試合は情熱とエネルギーを示してきたと思う。ただ、プレミアでは集中力を失った瞬間に罰を受けてしまっていた。敗れた試合では余裕がなく、現状ヨーロッパではより余裕が持てている。今日の選手たちは、すでにグループステージ突破を決めているのに全員がしっかり試合に臨んでくれた。これは毎日見たい精神だね」

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