女優の池田エライザが4日、初監督を務めた映画『夏、至るころ』の公開初日舞台あいさつに、出演の倉悠貴、リリー・フランキー、原日出子とともに出席。リリーと原が池田の監督ぶりを絶賛した。

【写真】池田エライザ初監督作『夏、至るころ』公開記念舞台あいさつ

 本作で池田は監督のほかに原案も担当。福岡県田川市を舞台に、幼なじみの少年2人と不思議な少女が出会ったひと夏の胸騒ぎを、田川の風景と和太鼓が奏でる情緒的な音楽に乗せて描く。

 池田は「まず何より、久方ぶりにみなさまにお会いできたことに感無量というか、不思議な感覚でございます」とあいさつ。本作が初監督作品となるが「この映画は2年前から動き始めて、やっとやっと皆様に届くことになりました」と公開の喜びをかみしめた。

 池田に関してリリーは「すごく安定感のあるきっちりした的確な監督で、仕上がりを観ても22、23歳の女の子が撮った映画じゃないんですよね」と絶賛。それには原もうなずき「現場の監督を見てて、間違いないな、という確信はありました。迷いがない」と称賛していた。さらにリリーは「観たら22、23歳のかわいらしい女の子が撮ったというより、70歳くらいのベテランのじいさんが撮ったみたいな。なのに、出てくる一言一言やエピソードに、普段池田監督が思っているメッセージが散りばめられています」とアピールした。

 撮影について池田は「若い子たちにはいろんなお話をして。若いなりにもいろんな経験をしてきてますし、そういう原体験みたいなものに触れながらの撮影だったと思うんです」と回顧。続けて「大先輩である皆様方には、『こういうふうに撮っていきたいので』と伝えるだけで、気持ちの部分はおのおの素敵に解釈されていらっしゃるので、こんな言い方はおかしいですけど、気が楽でしたね」と振り返っていた。

映画『夏、至るころ』公開記念舞台あいさつの様子  クランクイン!