このほどアフリカ南西部のナミビア共和国で、悪名高いアドルフ・ヒトラーと同じ名前を持つ政治家が地方選挙にて勝利を収めたことが話題になっている。彼は幼い頃、自分の名前が何を表しているか知らなかったという。『New York Post』『BBC News』などが伝えている。

11月下旬にナミビア共和国で行われたオシャナ州のオンプンジャ地区(Ompundja)の選挙で、85パーセントの票を獲得し見事勝利した政治家の男性が注目を集めている。

彼の名前はアドルフ・ヒトラーウーノナ(Adolf Hitler Uunona)で、ドイツ1933年に首相となり一党独裁国家を築いたアドルフ・ヒトラーと同じ名前を持っていた。多くの人が周知の通り、ドイツヒトラーナチス政策を実行し、ユダヤ人などに対して大量虐殺を行ってきた人物である。

今回の選挙に当選したウーノナさんは両親がドイツヒトラーに由来して名付けたそうが、ウーノナさん自身は幼い頃にヒトラーという名に周りがどんなイメージを持つのか知らずに過ごしてきたそうだ。ウーノナさんは、自分の名前について次のように語っている。

「父はドイツヒトラーのことをよく分かっておらず、眉を吊り上げた強そうなイメージがあったために私に名付けたようです。私も子供の頃は自分の名前が完全に普通の名前だと思っていました。」

「私がドイツヒトラーがどんな人物か気づいたのは、ある程度成長してからのことでした。この男は世界を支配したかったんですよね。私とは無関係の話ですね。」

またウーノナさんは、ドイツのニュースメディア『BILD.de』のインタビューで「世界征服の計画はない」と主張していたとのことだ。ウーノナさんは妻や親しい人物からは“アドルフ”と呼ばれており、今後も自分の名前を変えるつもりはないようだ。

ちなみに『BBC News』によると、ナミビアのようにかつてドイツ植民地だった地域ではアドルフという名前は珍しいことではないという。

画像は『New York Post 2020年12月3日付「Politician named Adolf Hitler wins election in Namibia」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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