―[絶対夢中★ゲームアプリ週報]―


●Sa・Ga COLLECTION
Nintendo Switchスクウェア・エニックス3100円(税込)12月15日配信予定

 12月15日に往年のゲームボーイ向けRPGSa・Gaシリーズ3作を収録した『Sa・Ga COLLECTION』がNintendo Switchで配信開始されます。

 ゲームボーイの『Sa・Ga』3部作は、累計1000万本を数える『サガ』シリーズの初期タイトル。思い入れが深いファンも多く、発表されるや「懐かしい!私の青春が蘇る」「夢中になりすぎて電車を乗り過ごしたのは1度ではない」とSNSセピア色に染まりました。

 初代『魔界塔士Sa・Ga』(1989年)はゲームボーイでは初となったRPG。当時のゲームボーイはちょっとしたお弁当箱ほどの大きさと重みがあり、画面も白黒でしたが、そんなことはお構いなしに替えの乾電池を持ち歩きながら遊んでいたのを覚えています。

モンスターが肉で変身するのが斬新!

 それでは簡単に初代から『3』までを振り返っていきましょう。

 初代『魔界塔士Sa・Ga』は、1本の塔で結ばれた「大陸世界」「海洋世界」「空中世界」「都市世界」の4つの世界を若者たちが冒険していきます。「都市世界」は荒廃した東京がモチーフファンタジー一辺倒ではない世界観にワクワクしました。

 ゲーム的にも、単純に経験値を稼いで成長するRPGではなく、人間、エスパー、モンスターの種族ごとに異なる成長システムが用意されていました。特に敵が落とす「肉」を食べると変身するモンスターギャンブル性は斬新。そしてラスボスは……。チェーンソーが……。ネタバレになるので避けますが衝撃の展開でした。

 好評のうちにミリオンセラーとなった前作を受けて翌年には『Sa・Ga2 秘宝伝説』が登場。古き神々が遺した秘宝をすべて手に入れた者が新たな神となる世界で、秘宝の1つを父から預けられた主人公同級生とともに旅立ちます。

 システム的には前作を踏襲しつつ、新たな種族「メカ」が追加され、育成の幅が広がりました。音楽やドットグラフィックも含めてひとつひとつのクオリティが高く、3部作のなかでも最高傑作と推す声が多い作品です。

 3部作最後の『時空の覇者 Sa・Ga3』(1991年)は、謎の“水瓶”の出現で滅びの危機を迎えた世界で、主人公少年少女が未来を変えるため時空を超えて奔走します。種族は獣人、サイボーグを加え6タイプに増加。別の種族へ変化できるようになりましたが、経験値によるレベルアップメインの成長システムはややオーソドックスに。前作までの尖った感じは減ったものの総合的な完成度は高くなっています。

Switchを縦持ちしてゲームボーイ風に!

 これらの3本がセットになって、リメイクではなく初の完全移植が実現したのが今回の『Sa・Ga COLLECTION』。「高速モード」など便利な機能が追加されてプレイも快適になっています。

 Nintendo Switch本体画面を縦にしてJoy-Conを外し、仮想パッドをオンにすることで懐かしのゲームボーイ風に遊ぶことも可能。さらに北米でリリースされた『Sa・GA』3部作の英語版FINAL FANTASY LEGEND1~3』も収録されています。

 ゲームボーイという、ファミコンよりも制限の多いハードながら革新的で尖っていた『Sa・Ga』。その後の『ロマンシング サガ』シリーズにもつながっていった「伝説的名作」を今、振り返ってみてはいかがでしょう。

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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『Sa・Ga COLLECTION』公式サイト