杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。千代(杉咲)の奉公先である芝居茶屋「岡安」を取り仕切るおかみ・シズを演じる篠原涼子がコメントを寄せ、杉咲への思いやドラマの見どころなどを語った。

【写真を見る】奉公先のおかみ・シズ(篠原涼子)に挨拶をする幼少時代の千代(毎田暖乃)

同ドラマは、昭和の激動の時代、女優の道に全てをささげ、“大阪のおかあさん”として人気を誇った女優・浪花千栄子をモデルに、その波瀾万丈の人生を人情味たっぷりに描く。

12月7日の放送では、奉公に出され「岡安」にやってきた幼少時代の千代(毎田暖乃)が、シズに1カ月の間に「お茶子」と呼ばれる女中の仕事を全て覚えるよう条件を出され、目の回るような忙しさの中で道頓堀を駆け回るお茶子修行の日々がスタートした。

千代を厳しくも温かく見守り、千代にとってもう一人の母親といえる存在となっていくシズ。そんなシズの役柄について篠原は「芯がしっかりした女性です。シズの言葉には深い意味があって、私にとってもためになることが多く、すごく素敵でかっこいいと思います」と話した。

また、杉咲については「千代のまっすぐな感じは、杉咲さん自身と同じですよね。千代に対してはシズとして、そして、杉咲花ちゃんに対して私自身が、『支えてあげたい!』と思っていて、心から応援したい気持ちがあります」と思いを語った。

さらに「『おちょやん』は、シリアスなところもあれば、ものすごく笑えるところも満載なので、いろいろな気持ちを持って、飽きずに見ていただけると思います。きっとあっという間に終わってしまうと思います。元気でパワーのあるシーンもたくさんあって見どころ満載なので、ぜひ見ていただきたいと思います」とアピールした。

篠原涼子コメント

――今回「おちょやん」に出演することが決まったときのお気持ちを教えてください。

朝ドラ”への出演は初めてです。NHKでのお仕事自体が久しぶりなのですごく新鮮ですし、NHK大阪にはお邪魔したのも初めてです。“朝ドラ”は前から好きでずっと拝見していたので、そこに自分が入っていくというのはすごくうれしいですし、どういうふうに映るのか楽しみです。「おちょやん」のような物語をお届けできることについても、とてもうれしく思います。

――ご自身の役柄についての印象と、演じる上で楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点を教えてください。

シズは芝居茶屋「岡安」のおかみで、芯がしっかりした女性です。シズの言葉には深い意味があって、私にとってもためになることが多く、すごく素敵でかっこいいと思います。

千代とは生育環境は真逆だと思いますが、小さいころから岡安を継ぐためにお茶子修業をしてがんばってきたというところは似ているので、千代に対して、自分の幼いころを見ているような目線と気持ちを持っていると思います。いろいろな苦難を乗り越える中で、出会った人たちから助けてもらったり何かを学んだり、そこに感謝の気持ちを持ちながら生きてきたという共通点があると思います。

基本的には厳しい女性で、千代が入ってきた当初は冷たくあしらいますが、実は、心は温かい。家族と一緒にいるシーンなどで、温かいシズの一面が伝わればいいなと思います。家庭を持つ一人の母親という意味では、私自身と境遇が共通していますし、夫に「(娘を)甘やかしすぎ」などと言ってみたり、家族を大切にしていますよね。

でも、シズはすごくしっかりしていてなんでもできる女性なので、そこは私とは全然違うなと思います。私は基本的に「できない」タイプなので、この役を利用して、「デキる女」「しっかりもの」のイメージを持っていただけるように、演技で皆さんをだましたいと思います(笑)。

■「杉咲花ちゃんに対して私自身が、心から応援したい気持ち」

――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがですか?

杉咲花さんは常にいろいろなことを考えていらっしゃるなと感じます。すごく目力があって、お芝居に対しても真摯(しんし)に向き合い本当に千代になりきっていて、現場を引っ張っていってくれて助けてもらっている気がします。

私自身も、シズとして千代ちゃんがやりづらい状況にならないようにと必死です。千代のまっすぐな感じは、杉咲さん自身と同じですよね。千代に対してはシズとして、そして、杉咲花ちゃんに対して私自身が、「支えてあげたい!」と思っていて、心から応援したい気持ちがあります。

――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

最初は千代との関係が表面的にしか見えないと思いますが、この先、どんどん絆が深まっていきます。シズは、これからどんな視線を千代に向けることができるのか、千代はシズに対してどれだけ心を開いてくれるのか、というところに目を向けていただきたいです。

知識も経験もあるおかみとして存在しているシズですが、お茶子修業にきた千代と出会うことによって、逆に、いろいろ教わるような人間模様も描かれています。いくつになっても人って成長できるんだな、子どもに教えてもらうこともあるんだな、と感じていただけるんじゃないでしょうか。

「おちょやん」は、シリアスなところもあれば、ものすごく笑えるところも満載なので、いろいろな気持ちを持って、飽きずに見ていただけると思います。きっとあっという間に終わってしまうと思います。元気でパワーのあるシーンもたくさんあって見どころ満載なので、ぜひ見ていただきたいと思います。

千代(杉咲花)が女中奉公することになる芝居茶屋「岡安」を取り仕切るおかみ・シズ(篠原涼子)/(C)NHK