2021年1月4日(月)放送の石原さとみ主演「人生最高の贈りもの」(夜8:00-9:54、テレビ東京系)に、寺尾聰向井理勝地涼キムラ緑子、角野卓造の出演が決定した。 本作は、岡田惠和が脚本を手掛け、石橋冠が監督を務めるヒューマンドラマ。余命わずかな主人公・ゆり子(石原)と彼女を取り巻く家族の絆を描く。

【写真を見る】石原さとみが意気込み語る「今の自分だからこそできる作品」

寺尾は、ゆり子の父親で元大学講師の翻訳家・亮介役。妻に先立たれ、一人で暮らす亮介の元に、突如ゆり子が帰省。娘との久しぶりの時間に戸惑いながらも、不器用な愛情を持ってゆり子に接する。そして亮介の元教え子であり、ゆり子の夫・繁行を向井。余命を知った妻のある思いを受け止め、優しく支える夫を演じる。

亮介の担当編集者・野村を勝地、亮介の自宅の近所で暮らす光代をキムラが。亮介が本音を吐露できる古くからの友人・正一に角野が扮する。

■あらすじ

東京の小さな洋館に、亮介(寺尾)は暮らしている。妻に先立たれ一人で暮らす亮介は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。締め切りを守らないため、担当編集の野村(勝地)はいつも頭を抱えていた。さらに近所に住む光代(キムラ)は、亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日亮介の家に勝手に上がり込む。

一方、亮介の一人娘・ゆり子(石原)は、長野県安曇野のどかな町で、亮介の元教え子で教師の夫・繁行 (向井)と暮らしていた。ところがある日、ゆり子が父のもとに帰ってくる。連絡もなく突然の帰省に驚く亮介は理由を尋ねるが、ゆり子は一切語ろうとしない。分かったのは家にいる期間を決めていないということだけだった。

これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、二人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。こうして始まった父と娘の二人暮らし。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていくが、実は娘の人生に残された時間はわずかだった。

寺尾聰コメント

俳優という仕事をしていてもそうしょっちゅう出会えるわけじゃない、10年に一本出会えたらラッキーだというくらい良いシナリオで、久しぶりに鼻をすすったし、読みごたえを感じました。今日本でトップ中のトップの岡田惠和さんという作家と仕事ができるのがうれしいです。

そして、石橋冠監督という日本のテレビドラマ界で特質すべき素晴らしい監督と、この作品で再会できたことも非常にうれしく、この作家とこの監督のタッグと考えたときに、どんな役でもこのドラマに出たいなと思ったし、僕にとっていろんな意味で他の作品とはちょっと違う思いが込められています。

石原さんは以前から、「どんな女優さんかな?」と注目していたので、今回初共演で親子役と聞いて、一緒に芝居をできることを楽しみにしていました。実際にやってみると、とてもよかった。表情も豊かで、演技も自然だった。やっているうちに「本当の父娘」のような気がしてくるほどでしたね。

特番ドラマという限られた時間や制約がある環境下で、「余命いくばくもない娘とその父親」という、胸を鷲掴みにされるような状況や「親子」の絆をどう表現したらよいか難しくもありましたが、見てくれる人の胸をギュッと掴む演出をしてくれる石橋監督に応えるように私たち俳優陣も精一杯演じたので、お客さんの期待に応えられるだけのものができあがるというふうに確信しています。 このドラマを見たお客さんに、作品のタイトル通り「これが最高の贈りものですよ」って渡したいな、そんなふうに思えるドラマです。

向井理コメント

初めて台本を読んだとき、少しファンタジーのような印象で、現実的な話なのにどこかメルヘンチックな感じがしました。視聴者の皆さんに、お芝居を通して親子の関係や夫婦の関係、それぞれの関係を伝え、この作品の何か不思議なあたたかさを感じてもらえたらいいなと思います。

僕は見るのもお芝居するのも今回のようなヒューマンドラマが好きなので、その分難しかったです。ただ台本を読んでいけば成立するものじゃなくて、いろんなシーンの積み重ねで出来上がるものなので、本当にチームプレーだなと思いました。石原さんとご一緒するのは初めてだったんですが、本読みの時から話しやすいと感じていましたし、不安はあまりなかったです。とても説得力のあるお芝居を自然にされていて、僕自身も自然と繁行を演じることができました。

勝地涼コメント

脚本・岡田さんの書くセリフ、設定も含め、全キャラクターが愛すべきキャラクターで、こういうことって忘れてはいけないなと感じるものが詰まってる作品です。石橋冠監督という伝説の監督とご一緒できることもそうですし、この作品に関わることができてうれしく思います。監督は本当にドラマというものが好きで、芝居というものが好きでいらっしゃるんだなと感じました。全スタッフに対してもそうですけど、ひとつのカットに対しても役者に対しても、全部に愛情を持っていらっしゃるから、現場は常に幸せな時間でした。

野村を演じるにあたっては、面白いセリフもいっぱいあるけれど笑わせるのではなくて、ほっこりするような、箸休め的な存在になれればと心がけたつもりです。笑いのバランスは難しかったですが、野村と緑子さん演じる光代さんとの掛け合いを楽しんでほしいです。この懐かしいホームドラマ感を多くの方に届けたいと思います。ドラマでは描かれていない部分のいろんなエピソードを知りたくなるような、2時間だけではもったいない、ほんとに贅沢なドラマです。

キムラ緑子コメント

初めて台本を読んだとき、こんな優しさってあるのかなってくらいの「超がつく」優しさを感じて、本当にいいお話だなと思いました。ちょっと胸が痛いけどいい痛さというか…。ご覧くださる方が大切な誰かのことを考えたり、思い出したりする時間になればいいなと思います。

(出演者が)少人数のドラマで、さとみちゃん、勝地くん、寺尾さんとたっぷり共にいられたことがうれしかったし、寺尾さんのお宝体験談を聞かせてもらえることも幸せな時間でした。石橋監督は初めてお会いしましたが、優しくてチャーミングで愛あふれる監督さんだと思いました。またご一緒できたらうれしいです。

■角野卓造コメント

最近心温まるというか、本当に心に染みてくるドラマがあんまりないような気がするので、こうした作品に参加させていただくのは、とてもうれしいことです。出演者はそんなに多くないし、割と語らない、本音をすぐに言ってしまわないところにこのドラマの良さがあると思います。そこが大好きなので、そういったところを楽しんでいただければと思います。

「人生最高の贈りもの 」の追加キャストが発表された/(C)テレビ東京