ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『働く女性の2020』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:575件)
■調査結果概要


1.2020年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」74.8%


2.働きやすくなった実感「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」53.8%


3.2020年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」55.5%


4.2021年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」59.7%


5.2021年予測「女性が働きやすくなると思う」33.0%


6.働きやすくなる理由「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」57.4%


7.フリーコメントより


◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

<2020年は女性が働くことについてどのような年だったかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・女性に限らず雇用環境は厳しくなったと感じる(50代:フリー/自営業)
・働きにくくなり、不採用ばかりになった(40代:今は働いていない)
・ワークライフバランスについて考えた年(40代:パート/アルバイト
・コロナの影響を受け、子育てに関わることで時間を割くのはやはり女性で、そのことで会社からなんらかのペナルティを受けた年(40代:その他の働き方)
・在宅ワーク普及で働き方の幅が広がる反面、子供をみながらの在宅ワークが難しい事を実感した年(30代:派遣社員)
・求人が激減した年(50代:派遣社員)
・何かあった時のシワ寄せが結局女性にいくことが多いことが分かった年だった。同時に多様化もしており、在宅勤務のおかげで夫の家事や子育てへの理解が深まった人もいたと思う(30代:派遣社員)
・コロナの影響で飲食や接客等のパートタイムがダメージを受けた(40代:パート/アルバイト
・コロナの影響で非正規が多い女性にとっては、厳しい年になった(50代:派遣社員)
・コロナのせいで仕事を失ったり、家事の負担が増えたりした(40代:正社員
・コロナのせいでフルタイム、ハイスキルしか働けない(40代:派遣社員)
テレワークにより個人差が生じた年(50代:今は働いていない)
・女性の声が表に出てきた年。だからといって急に働きやすい環境に整えられる訳ではない。これからに期待(50代:派遣社員)
・コロナによって正社員と派遣社員の待遇の違いがはっきりした年(50代:今は働いていない)
・良くも悪くもコロナの影響が大きかった年(40代:派遣社員)

<2021年は女性が働くことについてどのような年になると思うかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・変わらない、少なくとも良くはならない(50代:派遣社員)
ブランクが長いと再就職が困難(40代:今は働いていない)
・先ことは全くわからない(40代:契約社員
・技術も資格も若さも無い人は、どんどん失業しそうな年(30代:今は働いていない)
・高齢の女性が働ける現場は増えていないので、自殺者も増える(40代:派遣社員)
・不景気により解雇が相次ぐ年(40代:その他の働き方)
・希望と違う職につかざるを得ない人が増え、大変厳しくなると思う(40代:派遣社員)
・安定した長期就業が厳しい年(50代:契約社員
・働ける人と働けない人が二極化する年(50代:今は働いていない)
・コロナの影響で働きにくい年(50代:その他の働き方)
・女性就業率は増えるが、キャリアを積むのは難しい年(40代:フリー/自営業)
・そんなに劇的に変わることはないと思うけれど、良くはなっても悪くなることはないと思う(40代:パート/アルバイト
・子供の年齢によって大きく変わる。ひとくくりで言えないくらい多様化しないと女性は働けない(40代:派遣社員)
・女性の労働対価がダンピングされる事が加速する年(50代:パート/アルバイト
・女性は今まで以上に働かざるを得なくなる年になると思います(50代:派遣社員)

■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
 コロナ禍に明け暮れたと言っても過言ではないほど、2020年は新型コロナウイルスに振り回されました。仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に「2020年を振り返って、2019年より女性が働きやすくなった実感はありますか」と尋ねたところ、3/4にあたる74.8%が「ない」と回答しました。「ある」と回答した25.2%にそう思う理由を尋ねたところ、「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」を選んだ人が最も多く53.8%でした。一方で直近3か年の結果と比較すると、過去2年で最も多くの人が選んだ「働く女性の数が増えてきた」が20ポイント近くも減少しています。コロナ禍で仕事を失ってしまった人が多かったこと、求人数が減少したことなどが影響しているように思います。

 「2020年は女性が働くことについて、どのような年だったと思いますか」という質問に対しては、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」という回答が最も多く55.5%となりました。次いで多かったのは「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」ですが、直近3か年の推移を見ると年々減少しています。一方「企業が女性が働くことの価値をより認めるようになった年」という回答も年々減少しているのは気になるところです。「2021年は女性が働くことについて、どのような年になると思いますか」という質問への回答は「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」がトップでした。

「2021年は、2020年より女性が働きやすくなると思いますか」という質問には、「思う」が33.0%と1/3程度にとどまります。そう思う理由は「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」がトップで57.4%。2020年を振り返って女性が働きやすくなったことを実感している人の理由と同じ傾向です。クロス集計すると、今年女性が働きやすくなったと実感した人の78.6%が、来年も働きやすくなると思うと回答しています。今は求人数のボリュームが少ないものの、求人条件や今就業中の勤務条件が柔軟になってきている傾向を感じている人が多いのではないかと思います。そのため、「自由にキャリアを選べるようになる」という期待感がある一方で、「女性が働きやすくなると思わない」という就業実感との間にあるギャップが広がっているように思います。就業条件の柔軟性がさらに高まり、求人数のボリュームも増加するようになった時、初めて働きやすさが実感されることになるのではないかと考えます。


<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループとは?>

best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援や民泊清掃、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。

配信元企業:株式会社ビースタイル ホールディングス

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