中国が設定した防空識別圏に中韓が管轄権を争う離於島(イオド)(中国名・蘇岩礁)が含まれていることに関連し、韓国の朴槿恵パク・クネ大統領が関係部署に、韓国の防空識別圏を離於島まで拡張する案を検討するよう指示したことが明らかになった。複数の韓国メディアが30日、報じた。

  韓国大統領府の関係者によると、中国が設定した防空識別圏により関係国の間で緊張が高まると、朴大統領は国防省や外務省に防空識別圏の拡張を検討するよう指示した。現在、大統領府や政府の関連部署が協議を行っているという。

  一方、韓国与党・セヌリ党の高位関係者は、防空識別圏を離於島の上空まで拡張させた案が、内部で確定したと明かした。

  韓国政府とセヌリ党は、12月3日の国会で開かれる協議会で最終調整を行い、拡張案を確定する予定という。(編集担当:新川悠)