舞台『ピーター&ザ・スターキャッチャー』が12月10日、2回のプレビュー公演を経て新国立劇場にて開幕。併せて、舞台写真と演出を担当するノゾエ征爾と主演を務める入野自由からコメントが到着した。

本作は2004年に米国で出版され、日本でも『ピーターと星の守護団』として知られている小説を基に劇作家リック・エリスが戯曲化したもの。ある孤児の“少年”が海賊たちと戦う冒険を繰り広げ、大人にならない永遠の少年ピーター・パン”になるまでを描いた『ピーター・パン』の前日譚となっている。

そんな『ピーター&ザ・スターキャッチャー』を、新国立劇場で2014年に上演された『ご臨終』を演出したノゾエを演出に迎え日本初上演。ブロードウェイで2012年に開幕し、トニー賞9部門にノミネート、5冠を勝ち取ったヒット作を入野、豊原江理佳、宮崎吐夢、櫻井章喜、竹若元博、玉置孝匡、新川將人、KENTARO、鈴木将一朗、内田健司、新名基浩、岡田正の総勢12名のキャストと共に作り上げる。

上演は12月27日(木)まで。チケットなどの詳細は新国立劇場HPの公演情報でチェックしてほしい。

<演出:ノゾエ征爾コメント>

いやぁやばいです。間に合ってないです。ってそれはもちろん冗談ですが、まんざら冗談とも言い切れないくらい探索の尽きない作品です。そしてこの作品は特に、お客さんが最後のピースを担う要素が強いように感じます。次々と切り替わる風景を、生演奏と共に、気楽に楽しんでいただけたらと思います。皆さんと一緒に、ピーターの船の帆をあげていけましたら、それ以上の喜びはありません。

<主演:入野自由コメント>

が演じる「少年」は、永遠の少年ピーター・パン」になる男の子。特別な男の子のようですが、素朴で人間味のある子です。僕自身も、役者をやっている上で、自分の取り柄ってなんだろうと周りを見渡したときに、僕は普通だな、特別な人間じゃない気がすると感じ、引け目に思うことがあります。今回はそこを逆手に、自分自身がもつ素朴さや普通だと感じる部分が、ピーターと巧くリンクしたらいいなと思っています。

こどももおとなも楽しめる作品になるよう、必死にみんなで探りながら作ってきました。シンプルな舞台上でキャストが身体を使って表現する、演劇の魅力が詰まった舞台になっています。楽しみに観に来ていただければ嬉しいです。

ピーター&ザ・スターキャッチャー』コメント&稽古場映像


【公演概要】
ピーター&ザ・スターキャッチャー
公演日程: 12月10日(木)~27日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
https://www.nntt.jac.go.jp/play/peter-and-the-starcatcher/

【12月のギャラリープロジェクト(https://www.nntt.jac.go.jp/play/gallery-project/)】
●絵本読み聞かせ(読み手:入野自由
入野自由による絵本読み聞かせをオンライン配信
公開:12月24日(木)~1月31日(日)
※収録配信のため、期間中いつでも視聴可能
配信サイト:新国立劇場 公式YouTubeチャンネル(無料)
読む絵本:『ピーターパンウェンディ

●おうちでバックステージツアー
ピーター&ザ・スターキャッチャー』の舞台美術の説明や開幕に至るまでの足跡等を解説する動画を配信
配信:12月中旬~1月31日(日)

(左から)宮崎吐夢、櫻井章喜、入野自由、豊原江理佳、新名基浩、内田健司