寒くなると、駅の冷たいトイレに腰掛けるのが憂鬱になる。だが最近では、駅ビルなどの商業施設の多くが温水洗浄便座。もちろん便座ヒーター付きだから、思わずトイレで眠ってしまいたくなるほどの心地よさである。海外ではまだマイナーで、日本に来た多くの外国人温水洗浄便座に感動するらしい。

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 日本には他にもスゴいものがたくさんある。『もしも日本が消えたなら 世界を支える日本のチカラ』(烏丸 千/アース・スターエンターテイメント)を読むと、近くにあり過ぎて気付かなかった日本の魅力を再発見できる。果たして「日本がなくなったら、どうなるのか」。同書で紹介されている例をいくつかご紹介しよう。

■世界中からオタクが消える!
まずは、想像に難くないところから。「マンガ」や「アニメ」は、今や日本が世界に誇る文化である。海外のマンガ作品は、均等に割り振られたコマで、平面的な構図で、1話完結型のシンプルなものが多い。それに比べて、日本のマンガはコマ割りが自由で、遠近法などさまざまな技術を使って作り込まれている。そして何話にもわたるストーリーは、見るものを惹きつける。創造性が豊かなのだ。

バラエティ豊かなAVが消える!
マンガと同じく、日本のAV作品もオリジナリティにあふれている。挿入までのシーンに必然性を持たせるよう、ストーリーにもさまざまな工夫を凝らしている。「制服モノ」「デブ専」といった設定やジャンル分けが細かくなされ、いろいろな性癖に対応しているのだ。中国などのアジア圏では、日本のAV女優アイドル並の人気を誇っているという。

■手軽で便利な「カップ麺」が消える!
日本人が開発した製品の中でも、海外への浸透度が高いもののひとつが「カップ麺」。現在、世界ではカップタイプと袋入りタイプを合わせて、世界では毎年約954億食のインスタントラーメンが消費されている。先駆者の日清食品の人気はもちろんだが、東洋水産の「マルちゃん」という単語は、メキシコではそのままの発音で「簡単」「すぐできる」などの意味で使われているほどだとか。

■世界経済が破たんする!
2010年に中国に抜かれ、世界第3位となったGDP(国内総生産)。不況の真っただ中にいると言われている日本だが、その経済力は世界全体の利益の1割=約600兆円を担っている。高い技術力で確かな品質を生み出し続けるモノづくり大国・日本がなくなったら、世界の混乱は避けられない。

 日本人は、「外国人に自国のことを尋ねられても答えられない人が多い」とよく言われる。この1冊を読んで、日本のスゴさを改めて学んでみてはいかがだろうか。

文=廣野順子(Office Ti+)

『もしも日本が消えたなら 世界を支える日本のチカラ』(烏丸 千/アース・スターエンターテイメント)