チーズタルトを語るうえで、いまや欠かせない存在となった『BAKE CHEESE TART』。今年で6周年を迎える焼きたてチーズタルト専門店である同店は、国内で26店舗を展開しているので、一度は食べたことがある人も多いでしょう。

 そんなBAKEでは11月に「チーズスフレ」が登場し、チーズスイーツ好きの間で話題になったばかり。さらに、12月15日からは「チーズテリーヌ」も登場するとの情報をキャッチ! チーズテリーヌといえば、最近ちょっとしたブームになりつつあるスイーツですよね。今回は王道のチーズタルト、新登場のチーズスフレに加え、発売前のチーズテリーヌもひと足お先に試食したので、その魅力をお伝えしましょう。

期待のチーズテリーヌは解凍具合で味わいが異なる

「チーズテリーヌ」(1本2700円)は高級感のあるボックスに入っている。筆者は6等分にカットした
「チーズテリーヌ」(1本2700円)は高級感のあるボックスに入っている。筆者は6等分にカットした

 新作の「チーズテリーヌ」は、切り分けて楽しむ冷凍タイプ。筆者は届いてすぐに切り分けてラップに包んで冷凍保存しておきました。冷凍状態で届くと一度に食べきらなくていいので、少人数の世帯にもありがたいですね。

 まずは完全に溶けた状態でいただくべく、冷蔵庫で8時間ほど解凍しました。チーズテリーヌの生地は北海道産の2種類のクリームチーズと、イタリア産のマスカルポーネチーズを使用。さっそく食べてみるとねっとりした食感で、口いっぱいにチーズとミルクの風味が広がります。全体的には「程よい甘さを感じる」といった印象。適度な塩味もあり、後味はそこまでもたつきません。

見た目が濃厚そうだが、後味はすっきりしている。わずかにレモンの酸味も感じた
見た目が濃厚そうだが、後味はすっきりしている。わずかにレモンの酸味も感じた

 チーズテリーヌと相性のいいクッキー台は、焼きたてのチーズタルトクッキー生地と同じく、一度焼き上げてから砕き、ローストアーモンドと混ぜ合わせて敷き詰めているそうです。このクッキー生地の香ばしさが好きな筆者にとっては、チーズテリーヌでもこれが味わえるのはうれしいポイント!

 このチーズテリーヌの醍醐味は、解凍の状態によって口当たりが変わること。半解凍の状態で食べてみると、ひんやり冷たいチーズテリーヌとして楽しめ、あまり溶かさない状態だとアイスケーキのよう。その日の気分や合わせるドリンクに合わせて解凍時間を調整できるので、ひとつのスイーツでいろんな楽しみ方ができるのがいいですね。

 筆者はこれまでいろんなチーズケーキを食べてきましたが、このチーズテリーヌは「とにかくちょうどいい!」という印象。甘さやチーズの風味が強すぎず、誰にでも受け入れられそうな味わいなんです。価格も手土産として考えれば絶妙ですし、自宅で楽しむにも買いやすいので、普段使いのチーズケーキになりそうです!

 すでにチーズテリーヌのオンラインの事前予約分は完売。通常販売は12月15日からスタートします。同日から一部店舗で販売もするそうなので、すぐに食べたい人はホームページをチェックして、店頭に足を運んでみてください。

チーズスフレは口のなかですっと消える軽い食感

「チーズスフレ」(4個入り1296円/8個入り2376円)は、片手でひょいとつまめる小ぶりなスイーツ。冷凍状態で届く
「チーズスフレ」(4個入り1296円/8個入り2376円)は、片手でひょいとつまめる小ぶりなスイーツ。冷凍状態で届く

 11月に発売されたチーズスフレは、チーズタルトに使用している2種類のクリームチーズとマスカルポーネチーズを混ぜ合わせています。サイズは小ぶりなので、一度に全部食べきってしまいそうになるのをグッとこらえながら試食しました。

口のなかでしゅわっと消えてなくなるのが楽しい。1個300円ちょっとするのは高いかもと思ったが、食べると納得のクオリティだった
口のなかでしゅわっと消えてなくなるのが楽しい。1個300円ちょっとするのは高いかもと思ったが、食べると納得のクオリティだった

 8時間以上冷蔵庫で解凍したものを食べてみたところ、口に入れた瞬間にすっとなくなるような軽い口当たりにびっくり! チーズテリーヌよりも甘さが強く、ほんのりチーズの風味を感じます。この口溶けを実現するために、メレンゲゆっくり柔らかく立て、湯煎焼きで空気を抱くように焼き上げているのだとか。このふわしゅわ感はたしかにクセになりそうです。

改めて王道のチーズタルトの魅力を実感

今回はチーズタルト5個と抹茶チーズタルト5個がセットになった「チーズタルト10P BOX」(2600円)が届いた
今回はチーズタルト5個と抹茶チーズタルト5個がセットになった「チーズタルト10P BOX」(2600円)が届いた

 これまで何度となく食べてきたBAKEのチーズタルトですが、実は冷凍商品を食べるのは初めて。焼きたてのものよりクオリティは劣るだろうと思っていましたが、実際食べてみるとそんなことはまったくありません。

北海道産を主に厳選したクリームチーズを使用。クッキー生地は、タルトだけで1回焼き、ムースをのせてもう1回焼いている
北海道産を主に厳選したクリームチーズを使用。クッキー生地は、タルトだけで1回焼き、ムースをのせてもう1回焼いている

 冷蔵庫で8時間以上解凍したものを食べたところ、タルト生地が少ししっとりしているものの、チーズ感をしっかり感じる味わいはそのまま! 改めて食べると意外にも塩気もあるので、おやつとしてだけでなくワインのお供にもなることに気付きました。

抹茶チーズタルトは最初にチーズの味が広がり、あとから抹茶を感じる。京都・祥玉園の代表小林裕氏が茶師十段の技術と経験を活かし、このためにブレンドした宇治抹茶「ファーストビター」を使用
抹茶チーズタルトは最初にチーズの味が広がり、あとから抹茶を感じる。京都・祥玉園の代表小林裕氏が茶師十段の技術と経験を活かし、このためにブレンドした宇治抹茶「ファーストビター」を使用

 自宅で楽しむ際のおすすめは、解凍後に1000Wのオーブントースターで約3分加熱し、予熱で7分ほど置く食べ方。こうするとムースが温かくなってとろけるだけでなく、タルト生地もサクッとした食感になります。また、少しだけ解凍してアイスのようにして楽しむこともできます。こうして考えると、冷凍商品のほうが楽しみ方に幅があるかもしれませんね。

 今回ご紹介した商品はいずれもオンラインショップで購入できるので、自宅で楽しむのはもちろん、お世話になった人にプレゼントするのにもぴったりです。BAKEのチーズスイーツでプチ贅沢を楽しんでみては?

●DATA

BAKE The ONLINE

https://bake-the-online.com

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。

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