13日、明治安田生命J2リーグ第40節のアビスパ福岡vs京都サンガF.C.ベスト電器スタジアムで行われ、2-0で福岡が勝利した。

42試合の長丁場であるJ2リーグも今節を含めて残り3試合。2つの昇格枠を3チームで争うこととなる。

2位につける福岡は、6位の京都をホームに迎えた一戦。引き分け以下の結果に終われば、首位の徳島ヴォルティスのJ2優勝が決まってしまう可能性もある。

福岡は、前節のツエーゲン金沢戦からスタメン5名を変更。カルロス・グティエレス、湯澤聖人、福満隆貴、田邉草民、山岸祐也を起用した。

対する京都は、實好礼忠監督の今シーズン限りでの退任、新シーズンは曺貴裁監督の就任が決定している。前節の愛媛FC戦からスタメン4名を変更。上夷克典、飯田貴敬、川崎颯太、冨田康平を起用した。

立ち上がりから福岡が押し込む展開。18分に福岡は右サイドからのクロスをボックス中央で山岸が胸トラップ。これをシュートも、DFに当たって枠を外れる。

福岡エミル・サロモンソン、湯澤の両サイドから崩していく展開に。京都は押し込まれる中で、カウンターで福岡ゴールを目指す。

互いに攻勢をかけるも決定機を作れず、こう着状態が続く。京都は31分に飯田が右サイドを仕掛けるとボックス右からグラウンダーの速いクロス。これがゴールに飛ぶがGKセランテスがキャッチする。

福岡は34分、カルロス・グティエレスのフィードを敵陣深く左サイドで田邉が受けると、ボックス内に侵入。そのままニアサイドにボールを入れるが、わずかに合わずにGK清水がキャッチする。

京都は44分にビッグチャンス。宮吉がボックス手前で仙頭からパスを受けると、スペースへ丁寧にパス。オーバーラップした飯田がボックス内右からグラウンダーのクロスを送ると、最後はボックス中央でピーター・ウタカがシュート。しかし、このシュートは枠の左に外れていく。

ゴールレスで迎えた後半、53分に福岡はチャンス。GKからのビルドアップを奪うと、最後は前がボックス手前からミドルシュート。しかし、枠の右に外れる。

その福岡だが63分についにスコアを動かす。左サイドから湯澤がクロス。ボックス中央で山岸が空振り。しかし、流れたボールを後方から上がったエミル・サロモンソンが右足一閃。これがネットを揺らし、福岡が先制する。

リードした福岡は65分にボックス手前で田邉が遠野へ横パス。遠野が左足を振り抜くと、これがネットに突き刺さり、福岡が一気にリードを2点に広げる。

連続失点を喫した京都は中野、野田を投入して攻勢に出る。対する福岡もファンマ・デルガド、木戸皓貴を起用し、攻撃の手を緩めない。

アディショナルタイム4分には、右サイドに展開。ボックス内右から三國ケネディエブスが折り返すと、増山が中央で飛び込むもわずかに合わない。

結局最後まで攻撃の姿勢を崩さなかった福岡が2-0で勝利。3試合ぶりのクリーンシートで、首位の徳島ヴォルティスに勝ち点差「3」に迫った。

アビスパ福岡 2-0 京都サンガF.C.
【福岡】
エミル・サロモンソン(後18)
遠野大弥(後20)