中国のポータルサイト・百度に12日、「日本旅行で遭遇した数人の婦人に、日本と中国との差を見た」とする文章が掲載された。

 記事は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前に日本を1週間ほど旅行した際のエピソードを紹介している。まず最初は、東京で宿泊したホテルの近くにあった小さな飲食店を経営する50代くらいの女性だ。女性店主はとても礼儀正しく丁寧で、日本語のメニューしかなかったために写真だけを見て注文したところ、汁物ばかりを注文していることを教えてくれたたとした。また、店主が注文を取り終えて厨房に戻る際に、座敷へ上がるために脱いだ自分たちの靴をさりげなく揃えて行ったことに注目したと伝えている。

 そして、食後に店主から「お味はどうでしたか」と聞かれ、とっさに「おいしい」と答えたとした上で「正直、平凡な味だったのだが、この店主の振る舞いからは勤勉で熱心、礼儀正しいといった素晴らしい人間性を感じた」と評した。

 次は、定山渓の温泉に向かうバスで遭遇した高齢女性の話だ。道中次々と客が乗り込んで車内が混雑する中で高齢女性が立っていたため、座席を譲ろうとしたところ「日本の文化がそうなのか、この女性なりの礼儀なのかわからないが、いくら譲ろうとしても座らなかった」とした。そして、「日本では高齢者がなるべく自活し、体を動かして健康を保とうとしていることに、感じ入るものがあった」と伝えている。

 さらに、札幌から小樽に向かう際に駅で行き方を尋ねた40代くらいの女性にも言及。英語レベルがちょうど同じぐらいということもあってか、ちっとも面倒そうな素振りを見せずとても親切に対応してくれて、正しい列車に乗せてくれたとした。

 記事は最後に「自分が観光客だったからなのかはわからないが、総じて、日本人は友好的でありなおかつ礼儀正しいという印象を覚えた」と総括している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本で遭遇した「おばちゃん」たちとの交流で感じた、日中間の大きな差=中国メディア