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プラグイン・ハイブリッドも導入

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

第4世代のヒュンダイ・ツーソンの価格と仕様の詳細が発表された。英国では2021年1月7日に発売される予定だ。

1.6Lのガソリンターボエンジン「スマート・ストリーム」をベースに、150psのガソリン車、180psのマイルドハイブリッド、230psのプラグインハイブリッドなど4種類のパワートレインが用意されている。

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新型ヒュンダイ・ツーソン    ヒュンダイ

トランスミッションは6速MT、6速AT、7速DCTから選択でき、一部のモデルでは四輪駆動も設定されている。

価格はエントリーグレードのSEコネクトで2万8495ポンド(397万円)から。17インチのアロイホイール、プライバシーガラス、本革巻きステアリングホイール、デュアルゾーン・エアコン、リアビューカメラと「包括的」な運転支援システムが装備されている。

中間グレードのプレミアムは3万195ポンド(401万円)から。より大型のホイールやLEDヘッドライト、アンビエントライト、キーレスエントリなどが追加される。

最上位グレードのアルティメットは3万2895ポンド(459万円)から。リアシートヒーターや3ゾーン・エアコン、パノラミック・サンルーフなどを装備している。

パフォーマンス仕様のNラインも設定されており、ヒュンダイホットハッチであるi20 Nやi30 Nと同様のスポーティーなスタイリングを採用する。プラグインハイブリッドの電気のみの航続距離は約50km。

Nラインの詳細は明らかにされていないが、ハイエンドのパワートレインが用意されると予想されている。スプリングダンパーをよりスポーティなセッティングにする可能性もある。

また、レンジトップのNパフォーマンスモデルが導入されるどうかは不明だが、ヒュンダイはNラインを「ハイパフォーマンスブランドのエントリーレベル」と表現しており、数年前からホットなツーソンの登場が噂されていた。

小型のヒュンダイ・コナのNバージョンが来年登場することは分かっているが、兄貴分のツーソンに設定されるかどうかは待たなければならないだろう。

独創的な内外装デザイン

新型ツーソンのエクステリアは、パラメトリック・ヒドゥンライトと呼ばれる新しいフロントグリルを特徴としている。LEDヘッドライトとランニングライトはグリルの側面に組み込まれており、消灯時には区別することはできない。グリルには3Dパラメトリック・グラフィックが採用されている。

サイドビューは角張ったボディラインが引き継がれ、リアではヒュンダイで初めてワイパーがスポイラーに隠れるような作りとなっている。リアウィンドウの下部にはブランドロゴがセットされている。

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新型ヒュンダイ・ツーソン    ヒュンダイ

ボディサイズは全長4500mm(先代モデルより20mm増)、全幅1865mm(同15mm増)、ホイールベースは2680mm(同10mm増)。ホイールベースは2種類用意されるが、英国にはショートのみが輸入される。

ホイールは17インチ、18インチ、19インチが用意され、ツートーンカラーも選択できる。

ヒュンダイの欧州部門でエクステリア・デザイナーを務めるエドゥアルド・ラミレスは、新型ツーソンのデザインを「非常に勇敢なもの」と評した。彼は次のように語っている。

「わたし達は実験的で、常にデザインの中に個性的なキャラクターを見つけようとしています。とはいえ、すべてのクルマに同じ方式を適用するわけではありませんが」

「これだけ成功したクルマを刷新するのは、大きな挑戦です。わたし達はツーソンをとても誇りに思っていますが、これまでに得たものを維持し、それ以上のことをしないという罠にはまりたくありませんでした」

「わたし達は自由にイノベーションを起こしたいと思っていたので、ヒドゥンライトのようなアイデアが生まれました」

車載システムや走りも改善

インテリアもまた、これまでのヒュンダイとは異なるミニマルな「レイヤー」デザインが採用されている。また、乗員に優しいエアコンの空気の流れを実現した「マルチ・エア・モード・テクノロジー」も導入されている。

物理的なコントローラーはほとんど取り除かれ、10.25インチのタッチスクリーンからエアコンなどを操作する。また、10.25インチのデジタルメーターやワイヤレスのスマートフォン充電器も装備されている。

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新型ヒュンダイ・ツーソン    ヒュンダイ

車載システムには、クルマが目的地近くに駐車した際、ドライバーのスマートフォンにルート案内を切り替えることができるラスト・マイル・ナビなど、さまざまなコネクティング機能が搭載されている。

ヒュンダイによると、後席のレッグルームが拡大されたという。室内寸法は全モデル共通で、ハイブリッド車バッテリーは後席の下に搭載される。

また、ハイブリッド車PHEVには、セントラル・エアバッグやリモートパーキングを含む、新しい安全・運転支援機能が備わる。

乗り心地とハンドリングも改善されている。車両制御エンジニアのジュリオ・ヴァレラは、「より快適で運転するのが楽しくなる」ことに重点を置いていると語った。

走行モードはノーマル、エコ、スポーツの3種類。エレクトロニック・コントロール・サスペンションをNモデル以外で初めて採用した。四輪駆動車には、オフロードに特化した3つのモードが追加されている。

新型ツーソンの欧州仕様はチェコで生産される。


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