イヤイヤ期でもぐずる理由は必ずある。適切な言葉を教えてあげよう
2歳ごろからやってくる、言わずと知れたイヤイヤ期。そういうものと諦めて我慢していませんか。実は「イヤ」という言葉の裏に隠された本音があります。
まだ言葉を知らなくて「イヤ」としか言えないだけなのです。「疲れたね」「眠たいね」「もっとほしいね」など、不快な理由を表現する言葉を教えてあげましょう。
不快な理由がわかって対処しやすくなるので、子どももお母さんもストレスが減り、魔のイヤイヤ期が劇的に楽になります。


子ども自身が不快な理由に気がついてないことも。言葉にして教えてあげよう
外国人から話しかけられ「ノー!ノー!」と言って立ち去る人がいます。大人でも、外国語だといくつかの知っている単語に頼るしかありません。言葉を覚え始めた子どもも同じ状況なのです。
不快なことは全て「イヤ」としか言えないため、うまく伝わらずストレスを抱えます。それどころか、自分の不快感の原因が何かも理解できない場合も。
目を擦っていたら「眠いね」と語りかけることで今のイヤな気持ちが「眠い」のだと初めて理解するのです。


知ってる言葉が増えると、言葉で伝えることができてぐずる必要がなくなる
2歳のKくんは、ご機嫌で遊んでいたと思ったら急におもちゃを投げたり床に頭をゴリゴリしたり謎行動を始めました。お母さんは「これが噂のイヤイヤ期かしら」と戸惑います。
ちょうどおやつの時間だったのでおやつを口に入れると、すぐに機嫌が直りました。「お腹が減ったのね」とお母さんが言うと、「へった」と真似をしました。
それ以来何か食べたいときは「へった」と言うと食べ物をもらえるようになって、Kくんの謎行動が一つ減りました。


言葉が増えると感情表現や思考の幅が広がってコミュニケーションが楽になる
言葉を知ることは大切です。言葉の数だけ感情や思考が豊かになるからです。
感情を言葉で表現できるようになって伝わる喜びを知れば、もっと話したい気持ちにつながります。お母さんは子どもの要求がすぐわかるので、ぐずぐずをこじらせることも避けられます。
「イヤ」の裏に隠された本音を見つけて感情を表す言葉を教えてあげましょう。さらに「手伝って」のような問題を解決する言葉を教えてあげると、必要なサポートが得られやすくなります。


今日の1日1成長
イヤイヤ期の特効薬。不機嫌の理由を探して言葉で表現してあげよう
子どもの表現力も1成長、お母さんの想像力も1成長。
たなべゆみ(文)かわさきちか(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press