2020年2月頃から日本で感染拡大し、12月現在も深刻な問題となっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。

少しでも感染者を減らすべく、政府は人の多い場所を避けるよう呼びかけるほか、一般的な感染対策をとるよう注意喚起をしています。

インフルエンザ同様に、コロナウイルスの対策も手洗いやうがいが重要。また、ほとんどの施設や店舗では出入り口などにアルコール消毒液が設置されています。

「よかれと思って」消毒液を水に入れ替える人が出現

第3波が襲いかかり、全国各地で再び感染者が急増している12月。

コロナウイルスは重症化する可能性もあり、最悪の場合は命に関わるため、これまで以上に気を引き締めている人は多いでしょう。

そんな中、ある投稿がTwitterで多くの人に衝撃を与えています。

「消毒液は危険なので、設置されている消毒液の中身を捨てて水に入れ替えた!」

「ホテルのトイレに設置されていた消毒液を、こっそり水に入れ替えました」

なんと、アルコール消毒液を根拠の無い自らの判断で不要と判断し、設置されているアルコール消毒液の中身を水に入れ替える人が現れたのです。

厚生労働省は「手指のウイルスを洗い流すことが大切であり、身の回りの物を消毒することで、手指に付着するウイルスを減らすことが期待できる」と呼びかけています。

また、冬はインフルエンザも流行する時期。インフルエンザ対策としても、アルコール消毒液は必要といえるでしょう。

当人にとって『善意』とはいえ、不特定多数の人が利用するアルコール消毒液の中身を入れ替える行為に対し、ネットからは多くの批判の声が上がりました。

・施設の物を勝手にいじるなんて、犯罪なのでは?信じられない。

・その人が消毒液を使わないのは個人の自由だけど、どうして他人にも押し付けるの…。

・一体何がしたいんだ。たまに全然乾かない消毒液があるけど、まさかそれ…?

また、アルコール消毒液の製造会社に勤める人からは「こういったことをされると不良品や粗悪品と勘違いされて、会社にクレームが来るからやめてほしい」といった声も上がっていました。

もしも中身が水に入れ替わっていたら、無臭であることやすぐに乾かないことからアルコール消毒液ではないと気付くはず。

公共の場に設置されたアルコール消毒液でそういったことがあった場合、念のためスタッフなどに問い合わせたほうがいいかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

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