国際サッカー連盟(FIFA)は17日、チューリッヒで『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』を開催し、各賞受賞者を発表した。

新型コロナウイルスの影響で『フランスフットボール』誌主催のバロンドールが初の中止となった中、ザ・ベストは例年通り開催されることになった。

2016年に創設され、全世界200以上のメディア、FIFA加盟国の代表監督とキャプテン、ファンの投票によって、選出されるフットボール界で最も栄誉ある賞の1つである各賞。

ザ・ベストFIFAアワードで最も注目を集めるFIFA男子最優秀選手賞には、昨年6度目の同賞を獲得したFWリオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン)と5度同賞を獲得しているFWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス/ポルトガル)という2大スターを退けたFWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン/ポーランド)が初受賞を果たした。

レヴァンドフスキは、 2019-20シーズンの公式戦47試合に出場し55ゴールを記録。クラブ7年ぶりとなる3冠(ブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグ)達成に大きく貢献。個人としても3大会で得点王に輝くなどキャリア最高のシーズンを過ごした。

また、FIFA女子最優秀選手賞にはFWペルニレ・ハルダー(ヴォルフスブルクチェルシー/デンマーク)とDFワンディ・ルナール(リヨン/フランス)を退け、DFルーシー・ブロンズ(リヨンマンチェスター・シティ/イングランド)が初の受賞を飾った。

FIFA男子最優秀監督賞は、バイエルンを7年ぶりのトレブル(3冠)に導いたハンジ・フリック監督、17年ぶりにリーズ・ユナイテッドプレミアリーグ昇格に導いたマルセロ・ビエルサ監督を退け、リバプールプレミアリーグ史上最速優勝に導いたユルゲン・クロップ監督が2年連続2度目の受賞となった。

FIFA女子最優秀監督賞は、チェルシーをFAウィメンズスーパーリーグ優勝に導いたエマ・ヘイズ監督、リヨンフランス女子リーグと女子チャンピオンズリーグの2冠に導いたジャンリュック・ヴァスール監督を退け、女子ユーロ2021予選でオランダ女子代表を10連勝に導いたサリナ・ヴィーグマン監督が3年ぶり2度目の受賞を果たした。

FIFA最優秀GK賞には、プレミアリーグ最速優勝に貢献したアリソン(リバプール/ブラジル)、ラ・リーガ最速でクリーンシート100試合を達成したヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー/スロベニア)の2選手を退けたマヌエル・ノイアー(バイエルン/ドイツ)が2017年設立の同賞で初の受賞を果たした。バイエルンの絶対的守護神は、昨シーズンの公式戦51試合にフル出場。7年ぶりのトレブル(3冠)達成に大きく貢献した。

また、最優秀ゴール賞にあたるFIFAプスカシュ賞は、FWソン・フンミン(トッテナム/韓国)が2019年12月7日に行われたプレミアリーグ第16節のバーンリー戦で見せた70メートル近い距離をドリブルで運んで記録した圧巻のソロゴールが選ばれた。

プスカシュ賞を獲得したソン・フンミンのゴール


今回発表された各賞の受賞者は以下のとおり。

FIFA男子最優秀選手
FWロベルト・レヴァンドフスキ (バイエルン/ポーランド)

FIFA女子最優秀選手
DFルーシー・ブロンズ (リヨンマンチェスター・シティ/イングランド)

FIFA男子最優秀監督賞
ユルゲン・クロップ (リバプール/ドイツ)

FIFA女子最優秀監督賞
サリナ・ヴィーグマン (オランダ女子代表/オランダ)

FIFA最優秀GK賞
GKマヌエル・ノイアー(バイエルン/ドイツ)

FIFA最優秀女子GK賞
GKサラ・ブアディ (リヨン/フランス)

FIFAプスカシュ賞
FWソン・フンミン (トッテナム/韓国)

FIFAフェアプレー
マッティア・アグネーゼ(オスペダレッティカルチョ/イタリア)

FIFAファン賞
マリヴァルドフランシスコ・ダ・シルバ (ブラジル/レシフェのサポーター)

※(クラブ[代表]/国籍)

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