スピード、パワー、戦術のすべてを兼ね備えた最強のヒーロー、ワンダーウーマン。彼女が活躍する最新作『ワンダーウーマン 1984』(公開中)が、ハリウッド超大作が次々と公開延期となるなか、映画ファンが待ちに待ったアクション超大作としてスクリーンに登場する。本作にはIMAX(R)フィルムカメラで撮影されたシーンもあり、通常スクリーンと比べて見える範囲が画面いっぱいにぐっと広がる“IMAX(R) ”での鑑賞がオススメ。ということで、池袋・グランドシネマサンシャインIMAX(R)シアターで本作を鑑賞してきたので、その魅力を存分に語っていきたい。

【写真を見る】“ゴールドアーマー”を身に着け、激戦に身を投じるワンダーウーマン!

舞台は、1984年、人々の欲望があふれる狂乱の時代。アメリカ、ワシントンDCのスミソニアン博物館で働く考古学者ダイアナ(ガル・ガドット)は、かつての友人スティーブ(クリスパイン)を失った悲しみや孤独と向き合いながら、ワンダーウーマンとして悪と戦い続けていた。

そんな時、禁断の力を手にした野心家の実業家、マックス(ペドロ・パスカル)が「どんな願いも私が叶えてあげましょう」と人々を扇動し始める。世界が崩壊へと突き進むなか、ワンダーウーマンは平和のために立ち上がるが、彼女の前に謎の敵、チーターが現れ、さらなるピンチに陥ってしまう…。

■“陸・海・空”で繰り広げられる、体感型の映像体験

IMAX(R)といえば、体の芯まで揺さぶるサウンドに細部までくっきりと映すリアリティある映像、床から天井、左右の壁から壁まで広がる巨大スクリーンが特徴。まるで映画のなかに入り込んだかのような没入感へと観客を誘い、全身で味わう圧倒的な映像体験を提供してくれる。

そんなIMAX(R)と、大迫力のアクションが持ち味の『ワンダーウーマン 1984』との相性は抜群。それは冒頭で、幼いころのダイアナが住む太平洋のどこかにある島、セミッシラで大人たちを相手にレースに挑むシーンから存分に発揮されている。

コロッセオのような競技場に設置されたアスレチックを登ったり、飛び移ったりしながら競技をクリアしていくダイアナたち。さらにレースは競技場だけにとどまらず、とんでもない高さから海へダイブするなど、めくるめくテンポで場面が展開していく。

序盤からいきなりスピード感ある映像で魅せてくれる本作だが、その後も全編を通して、陸海空のすべてのフィールドで体感型アクションが繰り広げられ、1秒たりとも飽きさせない。広大な砂漠で大型トラックが吹き飛ばされて宙を舞うシーンなど、すぐ目の前の躍動感あふれる光景に観ている方も思わずのけ反ってしまう。

■“ヘスティアの縄”を使った、アクションに釘付け

IMAX(R) になったことでより映えるのが、“ヘスティアの縄”を使ったロープアクション。スパイダーマンのように離れた場所へ瞬時に移動する動きが楽しいのは、通常版とも共通するところだと思うが、クリアな映像になったことで“ゴー&ストップ”の緩急が実感しやすくなっている。

このほか、相手に巻きつけて投げ飛ばしたり、物を投げつけたり、ぐるぐる回転させて銃弾を弾き返すなど、汎用性の高いアクションに目が釘付けになってしまう。

■難敵“チーター”との、壮絶バトルに息をのむ

また本作で新たに登場し、予告編などで大きな話題となっているのが、真のヒーローだけが身に着けることを許される究極の鎧“ゴールドアーマー”。現時点で多くを語ることができないのが惜しいところだが、全身が黄金に輝き、背中には天使のような翼を装着しているなど、その神々しさはIMAX(R)でさらに増している。

しかし、このパワーアップしたワンダーウーマンをもってしても、大きな脅威となって立ち塞がるのが、超難敵のチーターだ。

神にも匹敵する力を得たマックスによって生みだされ、ワンダーウーマンを上回るパワーやスピードで襲いかかってくるチーターのビジュアルは、その名の通り猛獣の姿をしており、予測不能な動きで飛びかかってくるなど野性的な攻撃スタイルが特徴。ワンダーウーマンとの壮絶バトルは必見だ。

■“ガントレット・クラッシュ”の衝撃が、音響環境でよりリアルに

映像だけでなく音響面にも注目したい。圧巻なのはワンダーウーマン必殺技で、両手に装備された“ガントレット”をクロスして強力な衝撃波を放つ“ガントレット・クラッシュ”。音圧が全身に響き、本当に衝撃波をくらっているような感覚に。

全米に先駆けて、日本で劇場公開されることとなった『ワンダーウーマン 1984』。“陸”、“海”、“空”でのアクションに宿敵とのバトルと、興奮要素が盛りだくさんで、エンタテインメントに飢えている人は大満足間違いなし。

その真価を体感するためにも、ぜひ、IMAX(R)での鑑賞をオススメしたい!

IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.

取材・文/平尾嘉浩

大迫力のアクションがより映える!『ワンダーウーマン 1984』をIMAXで鑑賞/IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.