バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲ会長がパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWキリアン・ムバッペ(21)を獲得する可能性を否定している。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じた。

ムバッペは2017年夏にPSG入り以降、これまで公式戦135試合に出場して103ゴールをマーク。21歳でありながら、世界屈指のストライカーとして高い評価を受けている。

そんなムバッペPSGの現行契約は2022年夏までとなっており、クラブは契約延長を目指しているが、交渉はまとまっていない。そんな状況に対して、レアル・マドリーなどのメガクラブが興味を示している。

しかし、現欧州王者であるバイエルンムバッペの獲得に動く可能性は低いようだ。フランス『Le Figaro』のインタビューに応じたルンメニゲ会長は、ムバッペ獲得の可能性について「残念ながら考えられない」と回答した。

「私はムバッペを愛しているし、彼のプレーも大好きだ。ただ、彼をバイエルンに連れてくることはできないだろう。(PSG会長の)アル・ケライフィに迷惑をかけることはない。ムバッペは自分のいる場所でうまくやっているしね」

また、ルンメニゲ会長はインタビューのなかで、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、高騰を続けていた移籍市場に変化があったと言及。市場の縮小については歓迎すると語っている。

「昨夏の移籍市場は50%崩壊していた。今なら(2019年に8000万ユーロで獲得した)リュカエルナンデスの移籍金も、半分程度になっていただろう」

「スポーツ界にとっては良いことだと思う。新型コロナウイルスによる危機の前、市場は完全にクレイジーだった。PSGネイマールムバッペを獲得したことで、インフレが加速したんだ。今、それが終わったとわかって良かったよ」

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