テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」が、2020年1月1日(水)から11月30日(月)までに放送された番組の視聴データをもとに、ことしの人気番組ランキングを発表した。さらに、視聴者がTwitter上に投稿した番組に関するつぶやきや、「ドラマ」・「アニメ」・「バラエティ」・「緊急ニュース」のジャンル別ランキングも併せて発表。ことし話題を集めた作品やトレンドが並ぶ結果となっている。

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■【2020年総合視聴数ランキング】女性人気の高い「月とオオカミちゃんには騙されない」が総合1位を獲得

2020年は新型コロナウイルスの影響により、エンターテインメントの存在意義が改めて問い直された1年であった。外出自粛要請などによって人々が室内で時間を過ごした2020年上半期には、「ABEMA」視聴者数も平時に比べて、平均で120~130%程増え、最高で190%増となるなど、このような状況下でも多くの人々がエンターテインメントを享受したと言えよう。

そんな2020年で、栄えある1位にランクインしたのは、全シリーズ累計視聴数が2億を突破する大人気オリジナル恋愛リアリティーショー『オオカミ』シリーズ7作目『月とオオカミちゃんには騙されない』。シリーズ史上最多の11名の男女が登場した本作は、女性メンバーが6名に増えたことで、女性メンバー内に最低1人以上いる好きでもないのに好きなフリをする“嘘つきオオカミちゃん”の予想が過去最高難易度となり、シリーズ史上最も予測がつかない男女の駆け引きに多くの視聴者が熱狂した。特にこれまで若年層の視聴者が多かった『オオカミ』シリーズだが、本作は20代-30代の女性からも圧倒的な支持を得て、堂々の首位獲得となった。

一方で、恋愛リアリティーショーのティーン世代への人気も健在で、人気オリジナル作品『今日、好きになりました。』(以下、『今日好き』)シリーズの“青い春編”が2位にランクイン。さらに、本シリーズの“ハワイ編”に参加しカップルとして結ばれた、しゅんまや(前田俊、重川茉弥)がことし結婚を発表し、長女を出産。また、『今日好き』と同様に女子中高生から熱狂的人気を博す『恋する 週末ホームステイ』のシーズン3でカップルとなった、なのかじ(青木菜花、梶田冬磨)が入籍を発表するなど、OBOGたちからの幸せな報告が相次いだ年でもあった。

■【2020年総合視聴数ランキング】には『M 愛すべき人がいて』、『鬼滅の刃』など話題作もランクイン!

続く3位と4位には、テレビ朝日と「ABEMA」初の共同制作ドラマで、歌姫・浜崎あゆみさんが誕生するまでを描き大ヒットした小松成美原作の『M 愛すべき人がいて』と、吾峠呼世晴の同名漫画を原作としたアニメ作品で全世代から幅広い支持を集めている『鬼滅の刃』がそれぞれランクイン。

SNS上での盛り上がりが凄まじく、春ドラマ満足度ランキングで、「話題性」第1位(オリコン・モニターリサーチ調べ)を獲得した『M 愛すべき人がいて』と、『劇場版「鬼滅の刃無限列車編』が絶賛公開中の『鬼滅の刃』、大きな話題を呼んだ2作品が肩を並べる結果となった。

そのほか、『第36回ATP賞テレビグランプリ』の「ドラマ部門」で奨励賞を受賞したオリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』が9位に。8位には10月5日(月)に開幕して以降、熱戦が繰り広げられているプロ麻雀リーグMリーグ2020シーズン」、10位には将棋界初のドラフト会議を経て、チーム戦で激突したオリジナル対局番組の『第3回AbemaTVトーナメント』が入るなど、バラエティに富んだラインナップとなった。

■【SNSトレンドランキング】声優陣が大集結する「声優と夜あそび」が大盛り上がり!

視聴者が番組放送中にリアルタイムで様々な感情を発信し、SNSを通してそのメッセージを広く共有し、共感を得ながら視聴する昨今。Twitterトレンドに多くの番組関連ハッシュタグがランクインした番組と、その中でも最も多くのユーザー会話量を記録したハッシュタグの内容を発表する。

1位に輝いたのは、総勢12名の人気声優がMCを務める、業界初の「ABEMA」オリジナル声優レギュラー番組『声優と夜あそび』。その中でも、関智一森久保祥太郎浪川大輔安元洋貴下野紘ら“40代BIG5”と称される豪華声優陣が大集結した2020年5月2日(土)の放送回で設定された、ハッシュタグ「#BIG5と夜あそび」がユーザーの会話を促進。この放送回では、番組史上初となる30万コメントを達成するなど大盛り上がりを見せた。

続く2位には、GENERATIONS from EXILE TRIBEが、日本中の高校生たちを応援する青春バラエティ番組『GENERATIONS高校TV』が入り、メンバーからの“着信メッセージ”が届く特別企画と連動したハッシュタグ「#GENEから電話きた」がSNS上で話題に。さらに、『ヒプノシスマイク』のキャスト18人によるライブイベントを生中継した特番『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 5th LIVE@AbemaTV《SIX SHOTS UNTIL THE DOME》』が3位に。配信当日は世界トレンドランキングでハッシュタグ「#アベマヒプマイライブ」がトレンド1位を獲得するなど、ライブ開催を待ち望んでいた視聴者の方から多くの反響が寄せられた。

■【2020年ABEMAドラマ部門】オリジナルドラマ「17.3 about a sex」が大健闘

「ABEMA」でもとりわけ人気の高いドラマ部門では、総合ランキングでもランクインしている『M 愛すべき人がいて』と『僕だけが17歳の世界で』が1位と2位に並んだ。

続く3位は、永瀬莉子、田鍋梨々花、秋田汐梨がトリプル主演を務めた、17歳女子高生3人が恋にセックスに揺れ動く心の機微をリアルに描き出したオリジナルドラマ『17.3 about a sex』。「性についての価値観をアップデートさせたい」という制作陣の想いのもとに届けられた本作は、「学校の性教育の教材にしたい」とその内容の深さや繊細さが大きな反響を呼んだ。

■【2020年ABEMAアニメ部門】「鬼滅の刃」は社会現象に

続いて、最新且つ話題のアニメから国民的アニメ、声優生放送レギュラー番組まで、幅広い作品を配信中の「ABEMAアニメチャンネル」の作品に絞った2020年人気番組ランキング。

首位を獲得したのは、総合ランキングでも4位の『鬼滅の刃』。どの世代の心にもまっすぐに響く人間ドラマや人と鬼との切ない物語に鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターなどが人気を呼び、全世代から幅広い支持を集めている本作品は、「ABEMA」でも多くの視聴者が楽しんだ。

さらに、赤坂アカの同名漫画を原作としたアニメ作品で、TVアニメ第3期の製作も決定した『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』が2位に。3位には、長月達平による小説を原作とした人気アニメ作品『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』がランクインし、アニメ界で特に人気と注目度の高い作品が出揃うラインナップとなった。

■【2020年ABEMAバラエティ部門】地上波の未公開が見られる「しくじり先生」が人気

様々な切り口の番組が配信されるバラエティジャンルの1位には、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる、テレビ朝日反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』がランクイン。「ABEMAビデオ」では地上波で未公開となったシーンを盛り込んだ“完全版”を配信しているほか、「ABEMA」オリジナル企画「お笑い研究部」を公開し、好評を博している。

また、6月19日(金)夜7時から6月21日(日)夕方5時まで、46時間にわたって「ABEMA」で独占生放送された特別番組『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』が2位に。アイドルグループ・乃木坂46が様々な企画にチャレンジする模様を46時間の生放送でお届けする大人気番組の第4弾で、生放送当日は新型コロナウイルスの感染拡大による自粛期間中、なかなか交流の機会を持てなかったメンバーとファンの見事な連携プレーによって、“59個”もの番組関連ハッシュタグがTwitterの日本トレンドに入るなど文字通り「はなれてたって、ぼくらはいっしょ」な一体感が体現された。

続く3位には、千鳥がMCを務めるレギュラー番組『チャンスの時間』がランクイン。絶妙なラインを攻めた名企画が満載の本番組は、ノブ自身のTwitterで「毎週ABEMAでやってるチャンスの時間が今相当面白い自信があります」と胸を張るほどで、放送開始当初から今もなお、根強い人気を獲得している。

■【2020年ABEMA緊急ニュースランキング】新型コロナ関連ほか日本中の注目を集めた会見がランクイン!

朝・昼・夕・夜の多彩なベルト番組をはじめ、速報や緊急会見など24時間365日ニュースを専門に放送している「ABEMA NEWSチャンネル」の2020年1月1日(水)から2020年12月7日(月)の期間で集計した緊急ニュースランキングでは、2020年12月3日(木)夜7時から全編ノーカットで生中継された、アンジャッシュの渡部建による記者会見が1位に。複数女性との不貞行為を一部週刊誌で報じられて以降、活動を自粛していた渡部が、公の場に立ったことで、日本中の注目を集めた。

他にも、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告による緊急会見や、安倍晋三内閣総理大臣が自身の健康状態を理由に辞意を表明した記者会見の様子をノーカット生中継した特別番組、また、小池百合子都知事による会見や新型コロナウイルス関連の会見がランキングを占めるなど、2020年が“激動”の年であったことを物語っている。

ABEMA総決算2020・年間人気番組ランキング/(C)AbemaTV,Inc.