プレミアリーグ第14節が19日に行われ、FW南野拓実が所属するリヴァプールはアウェイでクリスタル・パレスと対戦した。

 前節トッテナム戦から中2日のリヴァプールは、今季のリーグ戦で初めてモハメド・サラーをベンチスタートとし、南野を3トップの左ウイングでスタメン起用。南野はリーグ戦で4試合ぶり2回目の先発出場となり、フル出場を果たした。

 試合は開始早々の3分に動く。リヴァプールは右サイドからトレントアレクサンダーアーノルドが浮き球のパスを通し、反応したサディオ・マネがグラウンダーで折り返すと、中央で受けたのは南野。相手に寄せられながらもボールを収めた南野は、右足を振り抜いてゴール左下に突き刺した。南野にとっては約1年間待ち望んだプレミアリーグでの初ゴールとなり、同選手が同リーグで得点を決めた7人目の日本人選手となった。

 その後はしばらく、先行を許したクリスタル・パレスの時間帯が続くが、ホームチームはチャンスを生かすことができない。すると35分、リヴァプールが追加点をゲットする。エリアの外での密集からこぼれたボールをロベルト・フィルミーノが素早く縦につけると、マネは柔らかいタッチで前を向き右足一閃。鋭いシュートをゴール左下隅に運んだ。

 44分、リヴァプールが追加点を獲得する。右サイドの深い位置でボールを奪ったアレクサンダーアーノルドから、フィルミーノを経由してボールが逆サイドアンドリューロバートソンに渡ると、人数をかけてカウンターを展開。最後はロバートソンのアーリークロスから、相手DFの隙間に飛び込んだフィルミーノが右足アウトサイドキックで右下に流し込んだ。前半はリヴァプールの3点リードで折り返した。

 リヴァプールは52分、さらにリードを広げる。密集の中で後方からの浮き球を収めた南野のパスから、ナビ・ケイタが右サイドに大きく展開する。受けたアレクサンダーアーノルドは後方から飛び出してきたジョーダン・ヘンダーソンへ丁寧に落とすと、キャプテンはエリアの外から右足ダイレクトでフィニッシュ。ボールは緩やかな弧を描いてゴール左に吸い込まれた。59分にはケイタのスルーパスから抜け出した南野が、スピードに乗りながら右足でゴール左下隅を狙ったが、これは相手DFのスライディングタックルにコースを限定されて枠を捉えることができなかった。

 アウェイチームの勢いは止まらず、68分に5点目が生まれる。リヴァプールは途中出場のモハメド・サラーが右から中央へと切り込むと、南野が縦への動きでスペースを空け、ボールは大外のフィルミーノに渡る。フィルミーノはファーストタッチで相手の前に上手く体を入れると、ループシュートで飛び出してきた相手GKの上を通してネットを揺らした。

 81分にはアレクサンダーアーノルドの右コーナーキックをジョエル・マティプが頭で折り返しサラーがヘディングでコースを変えて6点目を奪う。さらに84分、アレックスオックスレイドチェンバレンのパスを受けたサラーが、カットインから得意の左足でゴール左上に決めてダメ押しの7点目。サラーは今季リーグ戦での得点数を「13」に伸ばし、得点ランキング単独トップに立った。

 試合はこのまま終了。リヴァプールは2連勝で首位を維持、クリスタル・パレスは4試合ぶりの黒星で3戦未勝利となった。次節、リヴァプールは27日にホームでウェスト・ブロムウィッチと、クリスタル・パレスは26日にアストン・ヴィラと対戦する。

【スコア】
クリスタル・パレス 0-7 リヴァプール

【得点者】
0-1 3分 南野拓実リヴァプール
0-2 35分 サディオ・マネリヴァプール
0-3 44分 ロベルト・フィルミーノリヴァプール
0-4 52分 ジョーダン・ヘンダーソン(リヴァプール
0-5 68分 ロベルト・フィルミーノリヴァプール
0-6 81分 モハメド・サラーリヴァプール
0-7 84分 モハメド・サラーリヴァプール

スターティングメンバー
リヴァプール(4-3-3)
アリソンアレクサンダーアーノルド、マティプ、ファビーニョ、ロバートソン;ヘンダーソン、ワイナルドゥム(69分 C・ジョーンズ)、N・ケイタ;マネ(57分 サラー)、フィルミーノ(75分 オックスレイドチェンバレン)、南野拓実

クリスタル・パレスとリヴァプールが対戦した [写真]=Getty Images