浦和レッズは21日、今シーズン限りで退任する大槻毅監督のコメントを発表した。

大槻監督は、指導者として水戸ホーリーホック大宮アルディージャコーチを務め、2004年に浦和の強化本部スタッフに就任。2006年からはコーチを務めていた。

2011年にベガルタ仙台の分析担当コーチを務めると、2012年に復帰。強化部スタッフやユース監督を務めると、2018年4月に成績不振で解任された堀孝史監督の後任として暫定監督に就任。オズワルド・オリヴェイラ監督が就任するとコーチに戻ったが、2019年5月にオリヴェイラ監督が解任されると、再び監督に就任。今シーズンは明治安田生命J1リーグ13勝7分け14敗で勝ち点46で10位で終わっていた。

大槻監督はクラブを通じて退任のコメント。浦和での思い出を語るとともに、ファン・サポーターへ感謝の言葉を述べた。

「2020シーズン、新型コロナウイルス感染症の影響で社会が本当に大変な中でも、我々のことをサポートしていただき、ありがとうございます。暫定監督を含め、2度、浦和レッズの監督を務めさせていただきました

「私が監督に就任するときは、クラブがとても難しい時期だったと思います。その難しい時期から完全なる回復を目指しましたが、本来浦和レッズがいるべき場所、そしてみなさんの希望を叶えるような場所に戻ることは叶いませんでした。私自身、大変心苦しく思っています」

「この期間、特に思い出されるシーンが2つあります。ひとつは、昨年のAFCアジアチャンピオンズリーグ決勝第2戦での埼玉スタジアムの光景。そしてもうひとつは、今年の7月4日無観客で行われたONE HEART MATCHでの埼玉スタジアムの光景です。この2つの光景は一生忘れることがないと思います」

「浦和のファン・サポーターのみなさんにあの光景を見せていただき、咤激励していただいて、本当に素晴らしい時間でした。その時間を共有してくれたこと、あの光景を見せてくれたこと、その他にも多くのことをチームのためにやっていただけたこと、全てに感謝しています」

「監督としてだけではなく、クラブのスタッフとして、浦和レッズの一員として、このクラブで長い時間を過ごせたことに本当に感謝したいです」

「『We are REDS!』のコールは本当に素晴らしいコールで、すごく好きです」

「その「We」の中から離れることは少し寂しいですが、これからの浦和レッズの成功と輝かしい未来を信じています。ありがとうございました」

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