TAG株式会社(本社:東京都練馬区、代表取締役:北尾幸弘/嶋田紀之)が運営サポートするママ向け防災メディア『いつもしも』(https://itumosimo.jp/ )は、このたび、子育て中のママを対象に「防災アンケート」を実施致しました。

集まったのは「何をどのくらい買ったらいいのかわからない」「見直しが大変」「収納場所がない」など、防災の必要性は感じていても実施できないママたちの声。ママたちが何を必要としているのか、まとめました。

さな子どもがいる家庭では、子どもの心身のストレスを最小限に抑えるため、特に「もしも」のための備えが重要です。また、新型コロナウイルスの流行で食料品・日用品の買い出しを含めて外出を控える方が増え、災害時以外でも備蓄の重要性・有効性に注目が集まっています。

そんな中、子育て中のママは、さまざまな「もしも」に備えて
・何ができていて何ができていないのか
・どんな情報を求めているのか
子どもの年齢別にアンケートを行いました。

  • ママたちの悩み「防災で困っていること、ストレスに感じることは何ですか」
複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


「どのくらい買ったらいいのかわからない」ママが7割近くで最も多く、次いで「賞味期限を切らしてしまう」「見直しが大変」「収納場所がない」など、備えたものの管理に困っている様子がうかがえます。

ところが、防災での悩み・ストレスについて、同じ質問を単一回答でも回答してもらったところ、結果に変化が生じました。
複数・単一回答統合/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


複数回答可の時には5位だった「お金がかかる」が、単一回答ではトップに躍り出たのです。

備えには、どうしてもお金がかかります。そして、子育てにもお金がかかります。非常時にしか使わない、使えないものにお金をかけることに抵抗のあるママは多いようです。
  • 安全性とコスパ重視「防災グッズに求めるものは何ですか」
複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


そんなママたちが防災グッズに求めるものは、「安全性」が1位、次いで「使いやすさ」「手 に入れやすさ」「コスパの良さ」「安さ」となりました。


こちらの設問についても、複数回答と合わせて単一回答でも回答してもらっています。
複数・単一回答統合/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)
1位の「安全性」は変化なしですが、単一回答では「コスパの良さ」が2位に上昇しました。

防災用品にお金がかかることに悩んでいるママたちでも、命を守るためのグッズには相応のパフォーマンスを期待していることがわかります。
  • 防災グッズの選び方・買い方「防災グッズ、非常食をどのように選んでいますか」「どこで買いますか
複数回答/子育て中のママ ローリングストック経験者 n=32(いつもしも調べ)
複数回答/子育て中のママ ローリングストック経験者 n=32(いつもしも調べ)
購入場所については、選ぶのも買うのもスーパーが1位・ホームセンターが2位という結果になりました。
ネットショッピングより、普段の買い物のついでに購入するスタイルのママが多いようです。何かの「ついで」にできるのは、忙しいママにとって大きなメリットと言えます。

実際、「いつもしも」でも、スーパーで買える非常食の紹介記事が人気です。

■スーパーで揃える非常食紹介!簡単便利にローリングストックしよう
https://itumosimo.jp/supermarket-emergency-food/
■非常食になるものまとめ!いつも食べているもので備蓄をしよう
https://itumosimo.jp/alwayseat/

一方のネットショッピングは、手軽な反面、届いてみなければわからないというリスクがあります。お金がかかることが悩みのママたちは、失敗を避けるという意味でも、実際に手に取って確認して購入している可能性が高いと考えられます。
  • 防災にかけても良い予算は?「買っても良いと思えるお値段はどのくらいですか」

では、備えにかけても良い予算はどのくらいなのでしょうか。

「非常食」「非常食セット」「防災グッズ」「防災セット」の4つに分けて調査を行いました。

単一回答/子育て中のママ 各n=100(いつもしも調べ)


非常食単体では¥500未満が約半数、非常食セットでは¥2,000未満が半数を占めています。非常食セットについては、備蓄が推奨される最低限の「3日分」を基準にしている商品が多く、¥2,000未満という商品はあまり見かけません。備えゼロからのスタートであればまとめ買いは便利ですが、出費の面ではハードルが高いと言えます。

防災グッズについては、単体でも¥2,000未満、セットだと¥3,000未満がそれぞれ半数を占めています。非常食よりもお金がかかっても良い、という認識の方が多いようです。グッズの場合、期限の影響を受けにくいことも大きいでしょう。

  • 買っていない人ほど安く済ませたい「【購入場所別】買っても良いと思えるお値段はどのくらいですか」

予算について、もう少し結果を詳しく見てみます。
まず、購入場所を、
・スーパーやホームセンターなどの「直接購入」

・楽天市場やAmazonなどの「ネット購入」

COOPなどの「宅配購入」
に分類しました。

複数回答結果を単一コード化/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)

その後、予算についてクロス集計を行ったところ、「買ったことがない」を選んだ方ほど低予算を希望する傾向が見られました。「非常食セット」「防災グッズ」「防災セット」についても同様に、「買ったことがない」方が低予算を希望する割合は、全体を上回りました。

購入場所別クロス集計/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)

価格が高いから備えていない、もしくは、買ったことがないから予算感がない、このいずれかの可能性が考えられます。購入経験がないママたちに向けに、「3人家族1食分セット」など、量が少なくても手頃な価格の商品があると良さそうです。

  • 防災知識のアップデートが必要「『非常食』と聞いて何を思い浮かべますか?」

次に、防災の悩み・ストレスについての複数回答第1位「どのくらい買ったらいいのかわからない」、そして6位の「何を買ったらいいのかわからない」に注目してみましょう。

「非常食と聞いて思い浮かぶもの」について聞いたところ、気になる結果が出ています。

複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


さまざまな非常食が発売されており、スーパーで気軽に手に入る保存食もまた多く存在するにも関わらず、1位は乾パンでした。乾パンはもちろん優秀な非常食ですが、そのまま食べるには、固さや味が子ども向きとは言えません。

  • 実際に食べたこと・飲んだことがある「非常食」
さらに、非常食の試食経験を伺ってみました。
複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)

乾パンはさすがの結果ですが、缶詰やビスケットですら、実際に食べたことのある方は3割に満たないという結果になりました。
  • 「備蓄として買ったものの、食べ方に困っているもの・食べずに捨ててしまったことがあるもの」
非常食の試食経験の低さは、「食べ方に困っているもの・食べずに捨ててしまったことがあるもの」のアンケート結果と無関係ではないでしょう。自由に回答していただいた内容を分類して集計しました。
自由回答をコード化/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


困ったり捨てたりの経験がない方が約4割、残り6割の方が備えていたものの食べ方に困っていたり食べないまま捨ててしまったりしています。


理由は、大きく

・便利/良いと聞いて買ってみたけど、そもそも好きではない
食べてみたら合わなかった

の2つに分かれました。

賞味期限が近づいても、普段通りの美味しいものが問題なく食べられる状況で、好きでもないものを敢えて消費する気にはなかなかなれませんよね。「鯖の水煮缶は便利だと聞いて買ったけど、どのように食べていいかわからないので放置している(40代・小学生ママ)」「ようかんを買ったが小豆が嫌い(30代・小学生ママ)」、乾パンについては、やはり「子供が食べてくれなかった(50代・中学生ママ)」という声がありました。

必要性を感じて備えても、ママ自身や家族に合わないものは無駄になってしまいます。無理なく無駄なく備えるためには、昔ながらの非常食にこだわらず、自分たちに合ったものを探す必要があります。新しい非常食・長期保存食を知ったり、知識のアップデートを図ることが大切です。

  • 欲しい防災情報のカタチ「防災情報は、今後どのような形式で欲しいと思いますか?」

では、知識のアップデートのため、ママたちは防災情報をどのように集めているのか、聞いてみました。

複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


検索サイトを利用する方が1位、次いで自治体のホームページとなりました。SNSを活用している方も多いですね。

複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


防災情報について、検索して得た情報は、ブックマークや保存機能を使って、いつでも見られる状態にしているようです。画像フォルダを活用している方も多いですね。

今度は、今後欲しい形式について聞いてみました。

複数回答/子育て中のママ n=100(いつもしも調べ)


サイト形式を望む方が多い一方で、「冊子」「プリント」などのアナログな形での情報提供を求める声の多さが目につきます。

非常時には、正確な情報を素早く得ることが大切です。そのため、いつもしもでは、スマートフォンの充電を切らさないよう、モバイルバッテリーの備えを強くおすすめしています。
ただ、長期間の停電でバッテリー自体の充電ができなくなった時に頼りになるのはアナログな情報です。

デジタルとアナログ、どちらかに頼り切ることがないよう、情報提供側も意識する必要があります。


■急いで避難!その時絶対に必要なものは?防災グッズリスト
https://itumosimo.jp/goods_phase1/

  • もしもの備えの現状「出産後、非常持ち出し袋を用意していますか」

ところで、災害に備えようと考えた時、真っ先に思い浮かべるであろう非常持ち出し袋を、ママたちはどのくらい用意しているのでしょうか。

単一回答/子育て中のママ 子年齢別 妊娠中を除くn=80、他各n=100(いつもしも調べ)


非常持ち出し袋を用意しているのは、小学生以上の子どものいるご家庭では約6割、乳幼児~未就学児の子どものいるご家庭では約5割でした。


注目すべきは、その内訳です。各年齢別の回答を比較してみると、子どもの年齢が小さいほど、用意はしていても見直しができていないことがわかります。

離乳食や衣類など、子どもの年齢が小さい時ほど、成長に伴って食料やグッズは細かく変化します。
小さい子どものいる家庭こそ現状に合った備えが必要なのに、ママ自身の食事や睡眠もままらないような生活で、もしものことを考えるのはかなり難易度が高いと言えます。
  • 収納問題
また、備えには収納問題が付いて回ります。防災の悩み・ストレスとして「収納場所がない」も上位でした。

非常持ち出し袋や食事の備え、家族全員分となるとかなりの量です。必要と言われるグッズのリストや備蓄の量だけを見て、備える気を失ってしまうママも多いでしょう。 推奨されているローリングストックについても、「実行している」または「実行していたがやめた」方に理由を伺ったと ころ、収納問題を上げる方が多くいらっしゃいました。
複数回答/子育て中のママ ローリングストック経験者 n=32(いつもしも調べ)
  • 「いつもしも」がめざすもの
現状、備えまで手が回らないことも多いママたち。
それでも、災害時の子どものお迎えが全年齢を通じてママが圧倒的に多いように、もしもの時、子どもを守るために真っ先に動くのはママの可能性が高いです。
単一回答/子育て中のママ 子年齢別 各n=100(いつもしも調べ)


そんなママたちのために「いつもしも」が意識していることは、

・無理なく無駄なく実践できる防災であること
・いつもの生活で少しずつできる内容であること
・実践内容は具体的であること
・どんなに正しくても「育児中に」合わないものはおすすめしないこと
・いつでも見られるような形で提供すること

など、挙げればキリがありません。
その中で最も大きな目標を挙げるなら、


『ママに特化した防災情報であること』

です。
他の方にとって偏った内容であっても構いません。むしろ偏った防災情報サイトでありたい、そう考えています。

「いつもしも」は、今後も、家事に育児に仕事に忙しいママたちのために、「小さな子どもを育てながら」「子どものものであふれた家で」できる防災を調べて&試して発信していきます。

  • アンケート詳細

■調査テーマ:「子どもとママの防災」について
■調査期間:令和2年11月2日11月5日
■調査方法:インターネット(アンケート専用サイトから回答を入力)
■調査対象:子育て中のママ500名(以下、各100名)
・子育て中のママ(子ども年齢不問)
・妊娠中~1.5歳の子どもがいるママ
・1.5歳~3歳の子どもがいるママ
・幼稚園・保育園児の子どもがいるママ
・小学生以上の子どもがいるママ

※データ引用・転載をご希望の場合は、以下2点をお守りください。
・「いつもしも調べ」と出典を明記
・「いつもしも」サイトトップページ(https://itumosimo.jp/)へのリンクを追加
※データ引用・転載の旨、いつもしも編集部(itumosimo@gmail.com)までお知らせください。

※その他のアンケート結果についてのお問い合わせも、いつもしも編集部(itumosimo@gmail.com)宛でお願いいたします。

配信元企業:TAG株式会社

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