Netflix映画『ミッドナイトスカイ』で監督・製作・主演を務める俳優のジョージ・クルーニーが、2013年の出演作『ゼロ・グラビティ』で描かれた人間ドラマの側面が本作に反映されていることを明かした。

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 作家リリーブルックス=ダルトンの小説『世界の終わりの天文台』を映像化する本作。ジョージが演じるのは、滅亡の危機にある地球で“ある理由”から最後の撤収便に乗らず、北極に残り続ける孤独な科学者オーガスティン。彼はあるとき、惨状を知らずに地球へ戻ろうとする宇宙船クルーの存在を知り、交信を通じて帰還を止めるべく奔走する。

 映画『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞監督賞ノミネート経験を持ち、俳優としてだけでなく監督としても名高いジョージ。彼は最新作で表現したかったことについて、「『ゼロ・グラビティ』で描かれた物語の本質的な部分を切り出して本作に反映したんだ」と、自身の過去の出演作との秘められた関連性を告白した。

 アカデミー賞監督賞をはじめ多くの賞に輝き、宇宙を題材とした作品の中でも名作のひとつに挙げられることも多い『ゼロ・グラビティ』だが、ジョージは「宇宙を舞台にしたサバイバルを中心に描く作品だけど、“生きること”について真剣に向き合う姿を描いた、人間ドラマとしての側面もあるんだ」と、作品に込められていたテーマを解説。同作では、宇宙での事故により宇宙飛行士が無重力空間で絶望的な状態に陥る中、自分の人生を振り返る姿も印象的に描かれた。

 そんな人間ドラマの部分に着目し描き出した『ミッドナイトスカイ』について、ジョージは「人との繋(つな)がりを断絶して、もはや終焉を待つだけの地球に残り続ける男でも、最後には人との繋がりを求めるようになる。自分の人生を振り返ったのち、これまでの生き方と全く違う選択を取る男のドラマを描いているよ」と説明する。

 そして「自分の人生の2年間を捧げてもいいと思える作品だったよ」と、充実感をにじませた。

 Netflix映画『ミッドナイトスカイ』は公開中。Netflixにて独占配信中。

Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』独占配信中