東京・有明の東京ファッションタウンビルTFTホールにて、12月20日コスプレイベント「コスプレ博 in TFT」が開催。海外でも人気のゲーム「NieR:Automata」や、「エヴァンゲリオン」「Fate/Grand Order」などのハイレベルコスプレイヤーが登場した。

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「コスプレ博」は00年代から続く老舗のコスプレイベントだが、今年(2020年)は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で3月以降は中止を余儀なくされ、今回の開催は約10カ月ぶりのものとなる。換気、消毒、撮影時以外のマスク着用など、感染症予防を徹底。加えて、開催時間の短縮、参加人数も大幅に制限されての実施となったものの、「コスプレ博」を楽しみにしていたコスプレイヤーたちはリアルで会える交流に笑顔を見せていた。

また、当日は屋内のTFTホールのほか、周辺のシンボルプロムナード公園、水の広場公園も屋外ロケーションとして利用でき、寒波到来に負けず撮影する方々の姿も多く見られた。

■キャラクターへのリスペクト

キャラクターへのリスペクトが強いコスプレイヤーたちは、衣装作りや撮影時のポージングにもこだわりを持っている。「NieR:Automata」の2Bに扮(ふん)していた“リミヤ”さんは、「キャラの雰囲気は一番大事にしたい。2Bはアンドロイド的な表情や、刀を構えてのポーズはゲームをプレイして研究しています」と。

Fate/Grand Order」の沖田総司に扮(ふん)していた“しお”さんは、「メーカーによって生地の質感や意匠の再現度が違うので、どこでそろえるかもいろいろ考えます。安く済ませようとすると、生地が薄くて安っぽく見えたりするんです」と、衣装をそろえるときのこだわりを教えてくれた。

また、中には「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のレオナ姫に扮(ふん)していた“純”さんのように、手作りで衣装をそろえる方も。「既製品だと体にフィットしなかったり、細かい意匠が抜けていたりするんです。例えばこの刺しゅうは全部自分で入れているんです」と、衣装の裾を縁取ったきれいな刺しゅうを見せてくれた。

(取材・文:鈴木康道)

コスプレイベント「コスプレ博」が10カ月ぶりに再開/撮影:鈴木康道