ボクシング・デー開催だった前節から早くも行われる第16節、チームによっては中1日で試合をこなさなければならない殺人的なスケジュールだ。同時に未曾有の1年となった2020年ラストマッチ。プレミアリーグも例年になく激しい上位争いが繰り広げられており、首位から9位までの差はわずか7ポイントとなっている。

そんな混戦で首位を走るリバプールの2020年ラストマッチはアウェイでのニューカッスル戦。27日に行われた前節は19位のWBA相手にまさかのドローに持ち込まれており、百戦錬磨のサム・アラダイス監督を招へいし新体制となったチームを危険視していたクロップ監督の言葉が現実となってしまった。今季2度目の3連勝とはならなかったが、それでも2位のエバートンとは3ポイント差をつけており、得失点差から首位で年を跨ぐことは確実。勝って2020年を締め括りたいところだ。

そのエバートンは一時3連敗で順位を落としたものの、直近4連勝で一気にリバプールの喉元にまで手を伸ばした。今節勝てば2014年4月以来の5連勝だが、相手は6位マンチェスター・シティリーグ戦では過去15試合で1勝しか挙げられておらず、直近5試合はいずれも2失点し全敗している。

だがシティも今季は調子が上がらず、とりわけアウェイ戦では開幕節のウルブス戦こそ3得点したものの、以降6試合ではわずか4得点。総得点も「21」と上位10チームの中では最少となっている。今回、グアルディオラ監督はエース・アグエロの先発出場をほのめかしているが、はたして救世主となれるだろうか。

3位につけるレスターはアウェイでクリスタル・パレスと対戦。前々節にトッテナムを破ると、前節はマンチェスター・ユナイテッド相手に2度追いつく粘り強さをみせてドローに持ち込んだ。今年最後の試合ロンドンでの一戦となるが、今季すでにアウェイでアーセナルトッテナムを下しているレスターは、勝てば1966年4月以来の首都3連勝となる。また、直近のアウェイ戦19試合で19ゴールを挙げているヴァーディは、ロンドンでは12試合で9ゴールと爆発中。その中には、前述のアーセナル戦とトッテナム戦のゴールも含まれている。

一時は中位にいたマンチェスター・ユナイテッドも気づけば4位に位置。第8節のエバートン戦以降、8試合負けなしでスールシャール監督の解任の風も次第に弱まってきた。そんなチームを牽引するブルーノ・フェルナンデスは、前節のレスター戦で今季10点目を記録。プレミアリーグにおいてポルトガル人選手の二桁得点は08-09シーズンのユナイテッドで18得点をマークしたクリスティアーノ・ロナウド以来となる快挙だ。そして有終の美を飾りたい今節の相手はウルブス。ホームでは9試合負けなしの相手だが、ウルブスがプレミアの舞台に戻った2018-19シーズン以降、3分1敗という成績となっている。

ここ4試合で3敗のチェルシーは8位に転落したが、勝てば3位浮上もありうる位置にいる。だが、それは今節の対戦相手であるアストン・ビラも同じ。勝ち点25で並ぶ両者の対決は、プレミアリーグではここ6試合はチェルシーが全勝。さらに過去11試合まで遡っても、チェルシーが10勝を挙げている。また、ジルーは出場したビラ戦過去6試合で8得点している。

プレミアリーグ第16節
▽12/28(月)
《24:00》
クリスタル・パレス vs レスター・シティ
《26:30》
チェルシー vs アストン・ビラ
《29:00》
エバートン vs マンチェスター・シティ

▽12/29(火)
《27:00
ブライトン vs アーセナル
サウサンプトン vs ウェストハム
バーンリー vs シェフィールド・ユナイテッド
WBA vs リーズ
《29:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs ウォルバーハンプトン

▽12/30(水)
《27:00
トッテナム vs フルアム
《29:00》
ニューカッスル vs リバプール

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