青く美しい地球を祝福し、心を揺さぶるような海洋の写真を選出するコンテスト『オーシャン・フォトグラフィー・アワーズ』。
世界中の実力派の海洋写真家たちが受賞を目指すこの栄誉あるコンテストが、2020年の受賞作品を発表しました。
『オーシャン・フォトグラフィー・アワーズ』は6つのカテゴリーと総合優勝者という、合計7つの賞が選ばれます。
その中で同年、『コミュニティ・チョイス・アワード』に輝いた作品をご紹介します。
受賞したのはドイツの写真家、トビアス・バウムガルトナーさんによるこちらの写真です。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
撮影場所はオーストラリア・メルボルンのペンギンコロニー。岩の上に立つ2羽のペンギンが肩を寄せ合って夜景を眺めています。
この2羽のペンギンはどちらも、それぞれのパートナーを失ったのです。
右の白いペンギンは高齢のメスで、左の黒いペンギンは若いオスなのだそう。
2羽のペンギンは初めて出会ってから、定期的にこうして会っては、お互いを慰め合うように一緒に何時間も町の夜景を眺めているのです。
トビアスさんはこの写真が撮れるまでペンギンコロニーに3泊したのだそう。その苦労の甲斐あって、このような美しい瞬間が撮影できたのですね。
これらの写真には多くのコメントが寄せられています。
・今まで見た中でもっとも美しい写真だ。
・涙が出た。これぞピュアな愛だね。
・このペンギンたちが再び愛を見つけられてよかった。
トビアスさんは写真の説明にこうつづっています。
tobiasvisuals ーより引用(和訳)このような時代に、本当に幸運な人というのは、もっとも愛する人と一緒にいられる人です。
この2羽のペンギンがあなたの人生にさらに多くの愛をもたらしますように!
2020年は新型コロナウイルス感染症のまん延を始め、さまざまな災害や事故などにより多くの尊い命が失われました。
愛する人と一緒にいられることがどれほど素晴らしいことかを実感した人も多いのではないでしょうか。
それぞれのパートナーを失った後、お互いの心の傷を癒しあう2羽のペンギンの姿は、多くの人たちに愛と癒し、そして希望を与えてくれました。
[文・構成/grape編集部]
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