【東京株式市場】 2020年12月30日

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株式市場の振り返り-大納会の日経平均株価は3日ぶり反落、TOPIXも6日ぶり反落

2020年12月30日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 27,444円(▲123円、▲0.5%) 3日ぶり反落

  • TOPIX 1,804.6(▲14.5、▲0.8%) 6日ぶり反落

  • 東証マザーズ株価指数 1,196.4(+4.3、+0.4%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:607、値下がり銘柄数:1,507、変わらず:73

  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29

  • 年初来高値更新銘柄数:67、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は8億7,819万株、売買代金は1兆9,606億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

市場参加者が少なく模様眺めムードが強まりましたが、一部に積極的な売買も見られて売買代金も2兆円に迫るなど、大納会としては珍しく活況な商いとなりました。

そのような中、日経平均株価は前日の大幅高の反動もあり、3日ぶりの反落で引けました。取引時間中の高値は27,572円(+4円)、安値は27,338円(▲230円)となり、値幅(高値と安値の差)は約234円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで下落し、こちらは6日ぶりの反落で今年の取引を終えました。

東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は3日連続で2,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は9,548万株、売買代金は2,123億円となりました。

出来高は前日より増えましたが、売買代金は減少しました。売買代金は174日連続で1,000億円を超え、3日連続で2,000億円を上回っています。

また、主力銘柄に買戻しが入ったこと等から、株価指数も続伸となりました。ただ、終値で1,200ポイント回復はならず、来年への持ち越しで終えています。

ベネッセHDがザラバで4日連続の年初来安値更新、しまむらが一時+5%高に迫る大幅上昇

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

小売り株は高安まちまちでしたが、前々日に決算発表を行ったしまむら(8227)に見直し買いが入り、一時+5%高に迫る大幅上昇となり、ファーストリテイリングは連日で上場来高値更新となりました。

また、ハイテク株では、TDK(6762)、東京エレクトロン(8035)、太陽誘電(6976)などが取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は売られて終値は下落しています。

ただ、ローム(6963)、オリンパス、SUMCO(3436)などは堅調に推移して値を上げました。

その他では、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)が買い戻されて上昇しましたが、限定的な値動きに止まりました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • ファナック(6954)

  • エムスリー(2413)

  • 信越化学工業(4063)

小売り株では前日まで4日連続の上場来高値更新となっていたイオン(8267)が利益確定売りに押され、6日ぶりの反落となりました。

また、同じ小売り株ではドラッグストア株も売られ、前日に決算発表を行ったスギホールディングス(7649)が冴えない値動きとなり、サンドラッグ(9989)やウエルシアホールディングス(3141)なども値を下げています。

さらに、医薬品株も全般的に売られ、とりわけ、小野薬品工業(4528)は一時▲5%超安へ急落しました。

その他では、為替相場の円高進行などで自動車株も軟調に推移し、スズキ(7269)、ホンダ(7267)、マツダ(7261)などが値を下げ、高値更新が続いていたデンソー(6902)も反落したことが目を引きました。

なお、コロナ禍を背景にオンライン教育の拡大が見込まれる中、本来はその筆頭として評価されても不思議でないベネッセホールディングス(9783)が、著しい収益悪化等によりザラバで4日連続の年初来安値更新となったことが注目を集めましたが、終値は小幅高でした。