中国のポータルサイト・百度に12月29日、日本人が驚き首を傾げがちな中国社会の事柄を3つ紹介する記事が掲載された。

 まず1点めは、中国では自動車のナンバープレート価格がしばしば自動車本体よりも高額になる点を挙げた。中国を代表する大都市の上海では、ナンバープレートの平均取引価格が9万元(約140万円)前後となっており、十分に自動車が買えてしまう値段であると紹介。一方で日本のナンバープレート費用は通常2000円前後で、希望の番号を選択した場合でも5000円程度であると伝えた。

 2点めに挙げたのは、中国では救急車を呼んだらお金を払わなければならない点だ。中国ではしばしば「超高額な救急車」がニュースとなり、物議を醸すとしたほか、日本とは異なり各病院が救急車を持っており、監督管理が不十分であったり、料金の基準も不明瞭であるためしばしばトラブルが起こるとした。これに対し、日本では国籍や納税の有無などを問わず誰でも無料で利用することができるのだと紹介している。

 また、日本の病院では先に診察を行った後で診療代を支払うのに対し、中国では先にお金を払わないと診察してもらえないという点も、日本人にとっては驚くであろう事柄として言及した。

 そして3つめは、中国人の転職ペースが速い点を挙げている。日本人が1つの会社に在籍する平均年数が11.8年と言われているのに対し、中国では新卒者が3年以内に平均2回転職するという調査報告さえあると伝えた。

 記事は、中国人の日本人に比べて頻繁に転職する理由として、日本人の一つの物事に対する忠誠心が中国人に比べて高い点、日本人が仕事に対して単に給料の多寡だけではなく、自分の価値観の実現も求めているのに対し、中国人の多くはより高い報酬がもらえる仕事を追い求める傾向にある点を挙げて説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本人が思わず首をかしげたくなる、中国社会の「常識」