女優エヴァ・グリーンが主演を務める映画『約束の宇宙(そら)』より、予告編と本作のスペシャルアンバサダーに就任した宇宙飛行士・山崎直子さんのコメントムービーが解禁された。

【動画】母親としての葛藤も 映画『約束の宇宙』予告編

 アリスウィンクール監督が斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描き出す本作。音楽は坂本龍一が担当し、撮影は欧州宇宙機関(ESA)全面協力の下、ドイツロシアカザフスタンの宇宙関連施設で行われた。

 主人公サラは、『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務め、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ダンボ』などの話題作に出演するエヴァ。娘のステラは約300人の中からオーディションで選ばれたゼリー・ブーラン・レメルが演じる。また、サラと同じミッションに参加する宇宙飛行士にマット・ディロン、親子を温かく見守るカウンセラーにザンドラ・ヒュラー、サラの元夫にラース・アイディンガーという欧米の実力派俳優が集結した。

 ESAで訓練にいそしむ宇宙飛行士・サラ(エヴァ)の元に、1年間の国際宇宙ステーション滞在のチャンスが舞い込む。宇宙飛行士であり母親でもある彼女にとっては、悲願の夢だが同時に愛するひとり娘のステラと離れ離れになることだった。

 予告編では、決して口には出さない母親の不安を敏感に感じ取ったステラが「ママはわたしより先に死ぬの?」と問いかける。美しく聡明なサラ(エヴァ)が初めてのミッションへの重圧とハードな訓練に追われる中、母親としていま娘と離れなければならないことへの葛藤に揺れ動く姿を捉えている。同僚の宇宙飛行士マイク(マット)は「君には無理だ」と辛らつな言葉を放つ。

 本作のスペシャルアンバサダーに就任した山崎さんは、コメントムービーで、「宇宙から帰還したとき、そよ風や緑の香りに感動しました。当然のようにある空気や、身近にいる家族も、決して当たり前ではなく、とても有り難いと。完璧な宇宙飛行士なんていない。完璧な親も。周囲に支えられていることに感謝し、子供も大人も葛藤しながら成長していくのだと、心を照らす星は、案外身近に、当たり前と見過ごしてしまいそうな中にあるのだと、気づかせてくれる映画です」とのコメントを寄せている。

 映画『約束の宇宙』は、4月16日より全国公開。

映画『約束の宇宙(そら)』メイン写真 (C)Carole BETHUEL (C)DHARAMSALA & DARIUS FILMS