大日本印刷株式会社(DNP)が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂及び株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」(https://honto.jp/)は、hontoサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店文教堂とhontoサイトで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した、「2020年 二十歳が一番読んだ小説ランキング」を発表します。

■「2020年 二十歳が一番読んだ小説ランキング」トップ5について解説
 2020年に二十歳が一番読んだ小説、第1位は凪良ゆうさんの『流浪の月』でした。凪良ゆうさんは「ボーイズラブ(BL)小説」の人気作家でありながらBLの枠にとどまらず活躍することで知られています。他にも『滅びの前のシャングリラ』『わたしの美しい庭』など凪良ゆうさんの一般文芸作品が6位以下でも登場していました。
 続いて第2位は、真夏の四畳半アパートを舞台に学生たちの灼熱の二日間を描いた四畳半タイムマシンブルースです。森見登美彦さんの青春小説『四畳半神話大系』と、劇作家・上田誠さんの舞台「サマータイムマシン・ブルース」の異色の合体作は、2020年8月の月間ランキング「20代ランキング」でも1位を獲得しました。コロナ禍の自粛が続いた今夏、鬱屈した気分を吹き飛ばしてくれる作品となったのでしょう。
 第3位には、村上春樹さん6年ぶりの小説『一人称単数』がランクイン。村上ワールドはいつの時代も若者の心をとらえるようです。第4位には、本ランキングで毎年登場し若者の圧倒的支持を持つ作家 住野よるさんの『この気持ちもいつか忘れる CD付・先行限定版』がランクインしました。こちらはロックバンド・THE BACK HORN住野よるさんのコラボレーション作品。巣ごもり生活の中、楽曲を聴きながら作品世界にトリップしていたのかもしれません。第5位には昨年のベストセラーとなった韓国フェミニズム文学『82年生まれ、キム・ジヨン』が登場。ジェンダーは若い人の関心の高いテーマでもあるようです。
 コロナ禍の窮屈な生活の中でも、いろいろな経験とたくさんの感情を追体験できるのが小説の魅力です。感受性の強い二十歳ならではの感情を味わえる小説が並んだランキングとなりました。
(honto広報担当)

≪ランキング集計概要≫
ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店文教堂等とhontoサイトの本の通販ストア、電子書籍ストア)において、2021年に新成人となる男女約10万人(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)のジャンル「小説」における購買冊数のランキングを抽出。<集計期間::2020年1月1日~2020年12月17日)>
  • <2020年 二十歳が一番読んだ小説ランキング>

【第1位】
『流浪の月』(2020年本屋大賞受賞)
凪良ゆう/東京創元社

https://honto.jp/ebook/pd_29790228.html
2020年の本屋大賞を受賞した本作は、誘拐事件の被害者少女と加害者青年、彼らを取り巻く周囲との物語。常識か偏見か、優しさか押し付けか、思いやりか自己満足か…、世の中と折り合いがつかない多感な世代の心に深く突き刺さる作品だったのではないでしょうか。

【第2位】
四畳半タイムマシンブルース
上田誠(原案)、森見登美彦(著)/KADOKAWA

https://honto.jp/ebook/pd_30438823.html
森見登美彦さん『四畳半神話大系』と劇作家・上田誠さんの戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品。異色の青春SF小説は、2020年8月のhonto月間ランキング「20代ランキング」で1位を獲得し、真夏の若者の圧倒的な支持を集めました。

【第3位】
『一人称単数』
村上春樹文藝春秋

https://honto.jp/ebook/pd_30364934.html
村上春樹ワールド全開と言える8作を収録した短編小説集。『「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる』記憶も感情もまた、共有と再生産を経て自分だけのものではなくなるのだ、と感じさせられる一冊です。

【第4位】
『この気持ちもいつか忘れる CD付・先行限定版』
住野よる新潮社

https://honto.jp/netstore/pd-book_30444587.html
ロックバンド・THE BACK HORNとのコラボレーションで生まれた、「小説」と「音楽」が溶け合う新感覚の文芸作品。「THE BACK HORNの楽曲を聴きながら作品世界に浸ってほしい」という住野よるさんの思いから誕生しました。制作段階からお互いに影響し合って一つの作品に昇華した、住野よるさん初の恋愛小説です。

【第5位】
『82年生まれ、キム・ジヨン』
チョ・ナムジュ(著)、斎藤真理子(訳)/筑摩書房

https://honto.jp/ebook/pd_29522957.html
主人公のキム・ジヨンは33歳の主婦。通りすがりの男性からの侮辱をきっかけに、精神に異変をきたしてしまいます。生まれた時から就職、結婚して子育てをするまで彼女が感じてきた女性差別には、日本人女性も共感する部分があることでしょう。その差別は当たり前ではない、ということに気づかされます。

ハイブリッド型総合書店「honto」について
 「honto」は、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店文教堂などのリアル書店を連携させた総合書店として2012年5月にサービスを開始しました。「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」提供するサービスで本を愛する人をサポートし、2020年10月には会員数600万人を突破しました。2021年1月現在、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは約180店舗で展開しています。
ハイブリッド型総合書店「honto」公式サイト:https://honto.jp/


<大日本印刷株式会社 会社概要>
・会社名:大日本印刷株式会社(Dai Nippon Printing Co., Ltd.) https://www.dnp.co.jp/
・社長:北島 義斉
・所在地:〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号

<株式会社トゥ・ディファクト 会社概要>
・会社名:株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto, Inc.) https://www.2dfacto.co.jp/
・社長:田宮 幸彦
・株主:大日本印刷株式会社
・所在地:〒141-8001 東京都品川区西五反田3-5-20

配信元企業:hontoPR事務局

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