2021年1月11日(月・祝)16:00より、大橋可也&ダンサーズ『Tune To A Dead Channel: Departure / Arrivalより『Arrival』のライブ配信(無料・要予約)が行われる。

本作品は、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する東京芸術祭特別公演ファンタスティック・サイトにて行われるフィルム&パフォーマンス「Undercurrents(アンダーカレンツ)」(岩渕貞太、大橋可也&ダンサーズ、黒田育世が参加)の1つ目のプログラム。結成22年目を迎える大橋可也&ダンサーズが、古くから織物業で栄え、近代以降は鉄鋼業も盛んな「ものづくり」の街・八王子に登場。往還可能な2つの世界——街路で展開する「Departure」と、 現役の工場で機械と人が入り乱れる「Arrival」を映像配信する(「Arrival」のみ先行ライブ配信)。 サイバーパンクSFの嚆矢『ニューロマンサー』の冒頭に想を得たインダストリアルランドスケープ・パフォーマンス作品だ。

アーティストコメント(大橋可也)

ダンス作品を成立させるためには、 ダンサーが振付を憶えていなくてはいけない。 逆にいえば、 振付とは、 振付家とダンサーが記憶を共有するための方法なのだ。 「舞踏譜」と呼ばれるテキストを用いた振付法は、 記憶をつくりだし共有するための舞踏の発明だった。 今回の作品の振付は、 ふだん東京に暮らす僕たちの記憶であり、 八王子でともに過ごした記憶である。 そして、 あなたたちの記憶にもつながっているだろう。 記憶の旅へ、 空きチャンネルへ。
舞台作品のアーティストとして、 観客を入れられない上演は不本意でありますが、 ライブ配信による映像作品だからこそ、 振付とともに変化していく意識と身体、 空間を丁寧に描き出したいと思います。 この特別な機会をぜひともに体験してください。