ヘタフェは8日、レアル・マドリーから日本代表MF久保建英(19)を今シーズン終了までのレンタル移籍で獲得したことを発表した。

2019年7月にFC東京からレアル・マドリーへと移籍した久保。2019-20シーズンのプレシーズンはマドリーで過ごしたものの、マジョルカへとレンタル移籍。そのマジョルカではラ・リーガで35試合に出場し4ゴール5アシストを記録する、上々のプリメーラデビューシーズンを飾った。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による中断期間以降はチームの軸となり、残留争いの中で奮闘するも、チームはセグンダ・ディビシオン(2部)に降格していた。


武者修行を続ける久保は、ステップアップし今シーズンはビジャレアルへとレンタル移籍。ヨーロッパリーグ(EL)では、5試合で先発起用され、初戦のシヴァススポル戦では1ゴール2アシストと大活躍を見せていた。

一方、ラ・リーガでは開幕から13試合連続で出場を果たしていたものの、ウナイ・エメリ監督の信頼を得られず先発出場はわずか2度。ほとんどが試合終盤からの途中出場となっていた中、12月後半の3試合ではベンチに座ったまま出場機会なし。すると、今月2日に行われたラ・リーガ第17節のレバンテ戦では、今シーズン初のベンチ外となっていた。

エメリ監督は久保のメンバー外については、出場機会を求めて退団を希望したためと明かしていたが、その言葉通りヘタフェへの移籍が決定した。

問題となっていたレンタル料に関しては、ビジャレアルマドリーに支払った250万ユーロ(約3億1700万円)の一部を補うことはしないものの、今シーズンの成果による出来高をビジャレアルに支払うことで合意したと報じられていた。

ヘタフェは、今シーズンのラ・リーガで現在16試合を終えて16位と低迷。久保の加入で残留を掴めるか注目が集まる。

なお、ヘタフェは10日にラ・リーガ第18節のエルチェ戦を控えているが、準備期間などを考慮すれば、新天地デビューは20日に開催されるFW岡崎慎司を擁するウエスカとの一戦となりそうだ。

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