外出制限や自粛など、世界各地で新型コロナの感染対策が行われている現在、ネットでは閉鎖中のオランダの美術館による粋なはからいが反響を呼んでいる。
かねてから「芸術をより身近なものに」というビジョンを掲げ、収蔵品のデジタルアーカイブをすすめるオランダ、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)が、このたびレンブラントやフェルメールの絵画も含む膨大なコレクションを大量リリース。
70万枚を超える高解像度の作品画像はオンラインで閲覧できるだけでなく無料ダウンロードも可能。コロナ下でも自宅で素晴らしいアートを楽しめると話題になっている。
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デジタル化が進むアムステルダム国立美術館のアートコレクション
「すべての人に芸術に触れる機会もたらしたい」と願うアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)が膨大なアートワークのコレクションのデジタル化を発表したのは2012年のこと。
via Rijksmuseum
ウィレム・クラース・ヘダ作「Still Life with a gilded Beer Tankard」(1634)
via Rijksmuseum
以来、一部をダウンロード用としてCC0(パブリックドメイン)で無料リリースする試みを断続的に行い、デジタル時代に即した形で芸術をより身近にする活動をすすめている。
レンブラントやフェルメールも。70万点以上がリリース
そんなアムステルダム国立美術館が、このたび70万枚を超える膨大なデジタルコレクションをリリース。
via Rijksmuseum
しかもそこにはレンブラントやフェルメールなど日本でもおなじみの著名画家の作品も含まれている。
via Rijksmuseum
この粋なはからいについて、同館のキュレーターは「コロナ下でもフェルメールが描いたこの上なく美しい絵画を自分たちの部屋で見つけることができますよ」と語っている。
作品の拡大や詳細情報も閲覧できるRijksmuseum
Rijksmuseumのサイトでは現代に語り継がれる画家が手がけた数々の作品がある。当時彼らが直面した様々な状況に想いを馳せて鑑賞するのも一興だ。
閲覧はアムステルダム国立美術館公式サイトのRijksstudio(英語版)から。言語は基本オランダ語だが上のLanguegeで英語に切り替えられる。
Rijksstudioトップページをスクロールするとレンブラント(Rembrandt van Rijn)やフェルメール(Johannes Vermeer)の作品一覧へのリンクがある。
アーカイブ全体を検索したい人はRijksmuseumの検索ページ(英語)に画家名やタイトルを入力して調べよう。
以下はレンブラントの作品一覧にあった「Reclining Lion」(リクライニング・ライオン)。1650年頃に描かれたとされる横に寝そべるライオンのスケッチだ。
レンブラントがアムステルダムでペンやブラシで描いたもの。シンプルなのにライオンの姿形が良くとらえられている見事な作品だ。
もっとよく見たい場合は右下の機能ボタンの虫眼鏡+-マークで拡大・縮小ができる。
その下にあるダウンロードについては後ほど説明するが、Facebookユーザーならそのアカウントでダウンロード。それ以外のユーザーは事前に美術館のアカウントを作る必要がある。
またこの絵画を深く知りたい人はページ下部にあるObject dataをクリック。
すると詳細情報が現れ、作品に関するオークション履歴や著作権情報などが確認できる。
アカウント作成でダウンロード可能。無料で絵画を堪能できる!
同館は、これらの作品が極めて高画質であることからダウンロードでの印刷やプロジェクトでの使用を推奨している。
気に入った作品をダウンロードする際はアムステルダム国立美術館のアカウント(無料)が必要になる。絵画のタイトル右下のDownload imageを押すと、アカウント作成画面が表示される。
アカウントはEメールで新規登録できる。Facebookユーザーならそのままログイン可能。またダウンロード時は念のため前述の詳細情報に目を通し、CopyrightのPublic domain(パブリックドメイン)という表示を確認しておくと安心だ。
コロナ下でも貴重な絵画を心行くまで楽しめるアムステルダム国立美術館のデジタルアーカイブに興味がある人はアムステルダム国立美術館公式サイトのRijksstudioをチェックだ。
References:designtaxi / rijksmuseumなど /written by D/ edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52298275.html
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