3連休でもあった1月9・10日の映画動員ランキング。ついに『鬼滅の刃』を抑え、首位を獲得した作品が現れた。

【写真を見る】『銀魂 THE FINAL』の入場者特典は、『鬼滅の刃』!?…空知英秋による描き下ろしの炭治郎、煉獄さんは必見

■入場者特典も話題の『銀魂』が初登場1位に!

銀魂 THE FINAL』が土日2日間で動員20万4000人、興収2億8700万円をあげ、初登場1位に輝いた。初日から1月11日までの4日間の累計では、動員38万4000人、興収5億3100万円を記録するヒットスタートとなっている。

本作で話題になっているのが週替わりの入場者特典で、第1週には原作者の空知英秋が描き下ろした「炭治郎&柱イラストカード」が配布となった。その名の通り、「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎のほか、煉獄杏寿郎胡蝶しのぶといった“柱”の面々が描かれた全10種のイラストカード。

作品を越えた大胆なコラボ(?)に双方のファンの注目を集めていたのが、実際に配布が始まって特に大きな反響を呼んでいるのが、“柱最強”と言われる岩柱・悲鳴嶼行冥のカードだ。

ほかのキャラクターはオリジナルに忠実なのに対し、悲鳴嶼だけは「銀魂」の主人公である坂田銀時に似た人物に。これは両者ともに声優の杉田智和が演じていることをネタにした“良い意味”での悪ふざけと思われ、SNSにはファンからの「悲鳴嶼行冥さんだけ『鬼滅の刃』の皮を被った銀魂だった(笑)」や「銀さんと同じ声優だから良き」、「特典がまさかの悲鳴嶼行冥?だった。さすが『銀魂』だな(笑)」といったサプライズを喜ぶ声が上がっている。

新作ではほかに、世界18か国でリメイクされているイタリア発のコメディ映画の日本版『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が8位にランクイン。世界中で根強い人気を誇る「美少女戦士セーラームーン」の25年ぶりとなる劇場版最新作『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal 前編』は9位スタートとなっている。

■『鬼滅の刃』は2位へ…しかし、興収では『銀魂』を上回る

公開から12週にわたって首位に君臨するという大記録を打ち立てた『劇場版「鬼滅の刃無限列車編』。首位の座は明け渡したものの、動員18万人、興収2億9900万円をあげて2位に付けており、興収では『銀魂』を上回っている。累計では動員2621万人、興収357億円を突破しており、今後、歴代興収1位としての記録をどこまで伸ばしていくのか、まだまだ目が離せない。

このほか既存作品では、『新解釈・三國志』が3位にランクイン。累計では動員257万人、興収34億円を超えている。

今週末の公開作品には、マイケルケインやジム・ブロードベント、トム・コートネイといった英国を代表する名優たちが集結した『キング・オブ・シーヴズ』、第92回アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた、実話を基にしたポーランド発の人間ドラマ『聖なる犯罪者』といった渋いタイトルが控えている。

緊急事態宣言が発令され、営業時間を短縮する映画館もあるなか、動員ランキングがどのような動きを見せるのか注目したい。

文/サンクレイオ翼

煉獄杏寿郎の「煉」は、火+東が正式表記

『銀魂 THE FINAL』が、『鬼滅の刃』を破り初登場1位に!/[c]空知英秋/劇場版銀魂製作委員会