種類豊富なドッグウエア

ペットショップやドッググッズショップに行くと、たくさんの種類のドッグウエアが売られています。なかには、人間の洋服と同じか、それ以上の値段がするものも!

『愛犬のしつけ+15のトレーニング』(永岡書店)の著者で、ドッグライフアドバイザーでもあるマルヤマミエコさんによると、ドッグウエアはおしゃれだけでなく、愛犬の体調管理にも重要なアイテムだそう。では、どのように選んだだらいいのでしょうか?

オリジナルドッグウエアを製作しているMAMIさんにもお話を聞き、選び方のポイントを教えてもらいました。

ドッグウエアは愛犬の体調管理に重要。選び方を専門家が詳しく解説

ドッグウエアは体調管理やマナーの面でも重要なアイテム

ドッグウエアは体調管理の意味もある

犬は被毛が生えているので、ウエアは必要ないと思われがちです。しかし、ドッグウエアはファッションアイテムとしての役割のほかに、体調管理やマナーとして用いられることもあります。

体調管理

  • 暑い地域が原産の犬種(チワワ、ブル・テリアなど)は寒さに弱く、冬場の散歩や外出時にウエアを着せて防寒対策する必要があるため。
  • 犬が皮膚トラブルを抱えている場合は皮膚の保護に、また、術後の症状悪化予防や介護対策のため。

マナー

  • 飲食店やドッグカフェ、宿泊施設に出かけるときなど、犬にウエアの着用を心掛けている飼い主さんが多い。
  • 公園や繁華街など、不特定多数の人が来る場所に愛犬連れで行く際は、被毛の抜け毛対策として、ウエアを着せて行く。

夏場に犬にウエアを着せていると、暑そうに見えるかもしれません。ですが、ドッグウエアに使用されている素材のなかには、着用することで暑さを軽減したり、紫外線を予防するものもあります。また、冬場のウエアには、保温性の高い素材が使用されているのが一般的です。

犬を飼っている方は、愛犬の健康面や季節の過ごしやすさを考えたうえで、機能性重視のウエアを上手に取り入れましょう。

ドッグウエアは犬の体型に合ったものを!サイズ選びは試着が大事

ドッグウエアは必ず愛犬の体のサイズを測定し購入を!

ドッグウエアは必ず愛犬の体のサイズを測定したうえで、サイズに合っているものを購入しましょう。

特にダックスフントコーギーなどの胴が長くて足が短い犬種や、フレンチブルドッグやパグなど胸が張っている犬種のウエアを購入する際は要注意。体型に合わせたデザインのものを選ばないと、着用時に窮屈だったり、脱げやすかったりしてしまいます。また、それがきっかけで、ウエアに苦手意識を持つわんちゃんもいます。

ネットショップで購入するとサイズが合わないこともあるので、犬に試着させて購入するのがベスト。試着については、必ずお店の販売員に声を掛けて、指示を仰ぐようにしてくださいね。

サイズやデザインが自由自在!手づくりウエアにも注目

愛犬家のMAMIさんの手づくりドッグウエア

飼い主さんのなかには市販のドッグウエアではなく、自身で製作したウエアを愛犬に着用させている方もいます。愛犬家のMAMIさんも、そんな飼い主さんのひとりです。

MAMIさんがつくったドッグウエア

MAMIさんがドッグウエアをつくり始めたきっかけは、ドッググッズショップで売られている犬用セーターを見て「好きなデザインでつくったらかわいいな」と思ったことだとか。

「はじめてつくったドッグウエアは、100均で販売している毛糸を使用した原価200円のセーターです。それからは、季節に合わせたオリジナルウエアをつくるようになりました」

完成したドッグウエアの画像をSNSに載せたところ反響があり、現在ではフォロワーさんからの注文が入るようになったと言います。

愛犬に合うサイズの既製品のウエアがなくて困っているという飼い主さんから注文を受け、その犬の体型にぴったりサイズのウエアを製作したところ喜びの声が届いたことも。

MAMIさんがウエアをデザインする際に心掛けていることは、「着心地の良さ」「動きやすさ」「季節に合わせた素材選び」の3つ。たとえば夏用のウエアに保冷剤を入れるポケットを付けるなど、「あったらいいな」を形にできるのが、手づくりウエアのよさだと言います。

MAMIさんの愛犬ピノ

「わが家の愛犬ピノ(MIX・5歳/♀)は、散歩に行くときにウエアを着るので、ウエアが大好きなんです。ピノのように、ウエアを着るのが犬にとって楽しいことにつながれば、ウエア好きなわんちゃんも増えると思います。でも、なかにはウエアの着用が苦手なコもいます。そのような場合は、特に着心地のよさを重視してウエアを選ぶようにアドバイスしています」とMAMIさん。

今後、ウエアを愛犬に着せてみたい、という飼い主さんもいると思います。この記事を参考にして、愛犬のお気に入りの1着を探してくださいね。

●教えてくれた人/マルヤマミエコさん
ペット食育協会ペット食育士1級、ドッグライフアドバイザー。ライター兼編集者として、雑誌や書籍、webなどで、幅広く活動中。著書に『愛犬のしつけ+15のトレーニング』
トップの画像/プーキーさん/photo AC

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