岩田剛典が音楽プロデューサー・松尾潔の初の小説「永遠の仮眠」(2月17日[水]、新潮社より発売)の表紙に起用されることになった。

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松尾は第50回日本レコード大賞を獲得したEXILEの「TiAmo」をはじめ、数々の受賞歴を持つが、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのデビュー曲「Best Friend's Girl」もプロデュース。メンバーを決めるオーディションで審査員も務めている。

今作でも音楽プロデューサーとシンガーの邂逅を通じ、音楽業界の内実を克明に描かれるが、主人公の悟は新人発掘オーディションの審査員をし、デビューさせたシンガー・義人をプロデュースする。

作中の人間関係と二人の関係性との共通項から「登場人物の憂いや不安を演じてほしい」と、真っ先に松尾の頭に浮かんだのが岩田だったことから今回の表紙が実現した。

また、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEメンバーの今市隆二、登坂広臣からも同作へのコメントが届いている。

■岩田剛典コメント

主人公である音楽プロデューサーとシンガーがスタジオで交わす会話は、本当にリアル。派手ではない、地味な会話の積み重ねで、信頼関係は培うから。自叙伝のような感覚で読みました。

■登坂広臣コメント

松尾さんが小説を書かれると聞いて胸が躍りました。

三代目 J SOUL BROTHERS のデビュー曲「Best Friend's Girl」は松尾さんプロデュース。松尾さんが手掛ける歌詞は技術的な部分は勿もちろん、時にはストレートな言葉を使い、物語をしっかり心に届けてくれます。

今回の小説では松尾さんが生きてきた証を感じました。物語の登場人物の運命がどうなっていくのか是非楽しんで下さい。多くの方に「永遠の仮眠」が届くことを願っています。

■今市隆二コメント

松尾さんがこの度、初めて小説を発表されるということで、非常に楽しみにしていました。

僕らのプロデュースして頂いた楽曲の歌詞なども改めて読み返し、さらに松尾さんの描く世界観や思いなど、今作を通して強く感じることができました。

■松尾潔コメント

デビューをきっかけに知り合ったダンス好きの大学生が、10年後には誰もが知る俳優として私のデビュー小説の表紙カバーに登場する。この事実こそ物語の名に値するのかもしれない。

■担当編集者コメント

著者の松尾潔さんは音楽プロデューサーのトップランナーですが「音楽業界のリアル」は小説だからこそ表現できるものでした。これまでの松尾さんとアーティストとの関係性は本書の中に、否応なしにあらゆる形でにじみでています。

業界内にしか知られていないヒットドラマと主題歌の利害が複雑に絡み合う現実も、小説だからこその膨らみをもたせて描かれており、音楽という巨大産業の裏側をこれほどリアルに描いた作品は他にありません。

「僕たちは、常に何かを取り戻し続けなければならない」という想いのもと書かれた本書は、コロナ禍でたくさんの想いが失われている現在、まさにこの社会的喪失を予期していたかのようです。

本書に登場する、すでに名声を得た主人公の音楽プロデューサーは初期衝動や夫婦の絆を、一度は栄華を極めたシンガーは初心を、取り戻そうともがきます。

歩んできた道に悔いがあっても、これから先の人生をどう進むか次第で、過去をも変えられるという強い物語性には誰もが心を揺さぶられます。

■「永遠の仮眠」あらすじ

主人公は42歳の男性音楽プロデューサー。とあるテレビドラマの主題歌をめぐり、人生の岐路に立っている主人公と常に高視聴率を保持しているテレビ局の辣腕ドラマプロデューサー、主題歌に起死回生をかけるシンガーソングライターの3人が絡み合う。

人災、天災、どんな困難の前にあっても、音楽の、エンターテインメントの力を信じて、信念を貫き通し、自らの生きる道を歩んでいく。

岩田剛典が三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのデビュー曲も手がけた音楽プロデューサー・松尾潔の初の小説「永遠の仮眠」の表紙を飾る/(C)新潮社