15日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「金縛りってなに?」が注目を集めている。目を覚ました時、頭は起きているが、身体は動かない状態を指す金縛りだが、意外な事実がわかっているようだ。
■金縛りは夢の一種
チコちゃんの気になる回答は「そんな夢」という。金縛りを経験した人は多いはずだが、実は全て夢なのだという。
金縛り経験者から話を聞いた際、恐怖体験を話すことが多いのだという。しかし、金縛りにあった人たちは、「自分が起きている状態」と感じているが、実際には、眠っている時に見る「夢の一種」なのだという。
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■実験を実施
解説に出演した江戸川大学の睡眠研究所所長の福田一彦教授は、金縛りを人為的に起こす事件を実施。「金縛りにあった」という人は、実際にはすやすや眠っていたのだ。
学術的には、金縛りは「睡眠まひ」と呼ばれている。人が眠っている時には、深い眠りであるノンレム睡眠、浅い眠りのレム睡眠のサイクルを繰り返す。
■金縛りが起きやすいのは…
通常であれば、眠った後ノンレム睡眠になってからレム睡眠に入るというパターンで回っていくが、何らかの要因で睡眠のサイクルが崩れ、眠り始めからレム睡眠になってしまうケースが存在する。その際に金縛りになりやすくなるようだ。
昼寝のしすぎやテレビなどを見ながら寝るいわゆる寝落ちをするとサイクルが崩れてしまうことが多く、金縛りに合いやすくなる。さらに、金縛りの経験者は仰向けで寝ていることも多いという。
■レム睡眠と金縛りの関係
レム睡眠の特徴に「脳が部分的に起きていて夢を見やすい」「筋肉の緊張が緩んで力が入らない」というものがあり、金縛りが起きやすいことと関係しているようだ。
さらに、眠ってすぐのレム睡眠は通常のレム睡眠と比べ、脳が活発に動いているため、鮮明な夢をより見やすい状態になっている。
金縛り経験者が恐怖体験を話す理由として、レム睡眠時には、脳内の恐怖や不安を感じる部分が活発に活動したり、心臓の動きもはやくなる傾向にあるため、「胸が苦しい」といった感覚を抱いたり、脳が恐怖体験をすると解説した。
起きていると感じていたものが、実際には夢だったというのは大きな衝撃だった。金縛りになりやすい傾向を覚えておき、回避したいものだ。
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