日本は空気がきれいで、道路にもごみが見当たらず、これまで多くの訪日中国人を感激させてきた。中国メディアの百家号は12日、「どうして日本はこんなにもきれいなのか」と題する記事を掲載した。突き詰めて考えると、やはり「民度」に行きつくという。

 記事は、日本の環境について「世界でもこれほどきれいな国はあまりない」と称賛し、中国で近年深刻化してきた大気汚染などの問題は日本では見られないことも強調。中国では土壌汚染や水質汚染も深刻であるほか、街中でもごみが散乱している光景は決して珍しいものではないため、中国人が「日本はきれいだ」と感銘を受けても不思議ではないのが現状だ。

 記事は、日本がきれいなのは「相応の行動」によるとし、たとえば「ごみの分別」がしっかり行われていて、資源ごみはしっかり回収・再利用していると紹介。また、「良い衛生習慣」も大きいとし、「潔癖」な傾向のある日本人は、家に帰るとまずうがい・手洗いし、靴を脱いで上がる習慣があり、公徳心も高いため公共の場を勝手に汚すような行動も取らないとし、このため日本はきれいなのだと感心している。

 きれいさを生み出している「相応の行動」はほかにもたくさんあるが、「突き詰めると日本国民の意識の高さと、民度に行きつく」と指摘。清潔さを実現し、維持するための行動はすべて高い意識と高い民度があってこそだと強調し、中国が日本のようなきれいさを実現するためには「教育」が欠かせないと論じている。

 中国も「きれいな国」を目指して様々な政策を打ち出しており、社会主義ならではの実行力もある。本当にきれいな国になるためには、まずは「意識改革」から始めるのが良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本が清潔な理由を「突き詰めて考える」と行きつくもの=中国