新型コロナウイルスの流行の影響で、継続的にリモートワークを実施するようになった人は多いのではないだろうか。
出社していたときはほどよく雑談し、気分も紛れていたが、家でずっと一人でリモートワークをしていると、集中力が途切れてしまう人も多いと思う。
同僚や上司の目がないぶん、家のほかのモノに気が散ってしまったり、ついスマホを触ったりしてしまう人もいるかもしれない。
今回は、誰でも使うことができるiPhoneのアプリを活用して、リモートワークに集中して取り組む方法をご紹介する。
・タイマー
どのスマホにもついているタイマー機能。このタイマーを使用して、「ポモドーロ・テクニック」を実施する方法。ポモドーロ・テクニックとは、「25分の作業+5分の休憩」を1ポモドーロとし、これを繰り返して作業にとりくむという作業方法だ。
人間の集中力は、永遠には続かない。だからこそ、集中と休憩をこまめに繰り返す必要がある。
数時間継続しての集中は難しいが、25分の短時間なら集中力も持続する。1つ1つの作業時間は短いが、この25分を繰り返すことで集中力が高い状態が1日の中で断続的に増えるのだ。
また、作業時間を短く区切るだけでなく、1ポモドーロ内で完了させるタスクをあらかじめ決めておき、しっかりと終わらせることが重要だ。休憩もだらだらと5分以上はとらず、また作業にすぐに戻らなければならない。
スマホの通知に気をとられ、集中できない人におすすめ。
あらかじめ設定した時間内で、スマホを1度も触らなければ木が育つ、というゲーム感覚でスマホから距離をとることができるアプリだ。例えば、「1時間集中」と設定をすれば、1時間以内にスマホを触ってしまうと、アプリ内の木が枯れてしまうという仕組み。
筆者も実際に使用しているが、集中すればするほど、木がたくさん植えられていき、自分の森が作られていく過程がとても面白い。自分が集中した時間もデータ化してくれるので、達成感も感じる。
また、休憩時間も設定できるので、先ほどご紹介した「ポモドーロ・テクニック」との組み合わせも可能だ。
forestは、200円ほどする有料アプリだが、そこまで高い値段でもないので、文房具を買う気分でトライしてみてはどうだろうか。
・ビデオアプリ
強制的にスマホを見ない方法としてもう1つ、活用できるのがiPhoneのビデオアプリだ。
使い方はいたってシンプル。タイムラプス機能で自分の作業風景を撮影するというやり方だ。
スマートフォンを撮影に使用していると、通知が来ても気にならない。“まるでだれかに見られている感覚”でタスクに集中できる。撮った動画は、タイムラプスなので早送り再生されるが、自分の作業風景を改めて見てみると、「自分では作業していたつもりだったが、実は考えてばかりで全く手を動かしていなかった」など、新たな発見があるものいい。
筆者の知人で、この撮影した動画をSNSにアップしている人を見たことがある。自分の努力を周りの人に見てもらい、よりモチベーションを高める方法として、SNSに蓄積していくことも1つの手かもしれない。
・Planner
こちらは、iPhoneだけでなく、iPadをお持ちの方にはぜひ活用してほしいスケジュール管理アプリだ。
1日の予定管理に欠かせないスケジュールアプリ。リモートワークでは自己管理がかなり重要となってくるため、1日のやることを洗い出し、それに従ってタスクをこなしていく能力が求められる。
スケジュールアプリは多数あるが、このアプリ最大のメリットは、「個人の用途に合わせて様々な使用の仕方ができること」である。
Plannerは「月」「週」「日」のカレンダー表示が可能で、無料でこれだけ使えるアプリはそうそうなく、紙よりも使える手帳アプリといっても過言ではない。
Apple Pencilを使っての手書きができるので、自分で色を付け足したり、図形を書いたりと自由。消しゴム機能でスケジュールを柔軟に変更することも可能。
ステッカーやマスキングテープ、スタンプ機能もあるので、自分好みにアレンジすることもできる。
リモートワークは、だれにも見られていない分、より自己管理能力が求められる。ビジネスパーソンとしては、オフィスでも自宅でも高いパフォーマンスで結果を出すことが重要だ。誰でも持っているスマホアプリを活用し、リモートワークでも集中力を高め、仕事に取り組んでみてはどうだろうか。(Hamaguchi Nagisa)
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