FUJIWARAといえば、活動30周年を迎えた大ベテランコンビ。お笑い第7世代に気おされながらも、バラエティ番組に欠かせない名バイプレイヤーだ。2人そろった民放のレギュラー番組は、トーク通販バラエティ「キニナル金曜日」(TBS系)だけ。それでも、ガヤ芸人としてのキャラクターが定着している藤本敏史、“1兆個のギャグを持つ”原西孝幸は、ピンでも足跡を残す。

 陽のイメージが強い2人だが、かつて原西は頭を抱えたことがあった。YouTubeで趣味のチャンネルを立ち上げようとしたとき、メンバーが続々と不幸に見舞われたのだ。

 最初は、釣り番組。スタートメンバーはロンドンブーツ1号2号田村亮ナインティナイン岡村隆史のはずだった。

 田村といえば振り込め詐欺グループの忘年会に出席していた闇営業が19年6月に発覚して、吉本興業から謹慎処分を言い渡された。昨年、相方の田村淳が代表となった新会社「株式会社LONDONBOOTS」に所属して、吉本とは専属エージェント契約に切り替えた。すでに再スタートを切っているが、本調子といえない状況下だ。

 岡村は昨年10月、30代の一般人女性と電撃婚したが、結婚のきっかけとなったのは“不適切発言”。同年4月24日、ラジオ「ナインティナイン岡村隆史オールナイトニッポン」(ニッポン放送/以下「ANN」)のなかで、「コロナが明けたら美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」といった旨の発言をして、コロナ禍で仕事に対する不安を抱えている人に不快感を与えた。局と吉本、岡村は謝罪。「ANN」で公開説教された岡村は現在、相方の矢部浩之との2人体制に戻して、番組を続けている。

 ちなみに、釣り番組は実現せずに終わっている。

 原西は昨年4月、YouTubeチャンネル「原西ギャグ倶楽部」を開設した。スタートメンバーでギャグ仲間のペナルティのワッキーサバンナの八木真澄、流れ星ちゅうえいも、昨年は艱難辛苦(かんなんしんく)を経験した。

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 ワッキーは、4月に首にしこりのようなものを感じて検査すると、ステージ1の中咽頭がんと診断。入院して、放射線化学療法を受けて、8月に退院した。その8月には、ちゅうえい新型コロナに感染。およそ10日間にわたる自宅療養をしいられた。

 思えば原西の相方の藤本はおととし、元ママタレントナンバー1だった木下優樹菜さんと離婚し、独身生活に戻っている。

 あらゆるマイナス要素を周囲に分散したことによって、当の原西は災いのない2020年を送ることができた。21年もそのラッキーさをキープしたいことだろう。

(伊藤由華)

FUJIWARA・原西孝幸、藤本敏史