インドの山道で撮影された野生のヒョウが人にじゃれつく驚きの映像が話題になっている。ヒョウは人を襲う素振りは見せず、周囲の人はカメラを構えて珍しい光景を撮影した。専門家によると、この若いヒョウは人の手によって育てられた可能性があるという。ネット上では信じられないヒョウの行動に「変なものでも食べてしまったのでは?」などの声もあがっている。『Times of India』などが伝えた。

今月15日、インドの森林管理局に勤めるパヴィーン・カスワンさん(Parveen Kaswan)が、Twitterに珍しい動画を投稿した。

マーチャル・プラデーシュ州のティサン・バレーで撮影された動画には、山道で撮影されたと思われる景色が確認できる。道路には数台の車が停車し、その反対側にはカメラを構えた人々がいる。

彼らの目線の先には、1頭の野生のヒョウが至近距離で悠々と歩いていたのだ。人々は動じることなく目の前のヒョウ後ろ姿を撮影しているが、ヒョウがUターンして近づいてくると慌てて距離を取っていた。

さらにヒョウが近くにいた人に前足をかけて立ち上がり、袖にじゃれつく姿や、猫のように足元にすり寄る様子も捉えられている。

動画に映ったあまりにも人懐っこいヒョウの姿に多くの人が驚き、今月17日の時点で10万回を超える再生回数を記録した。ユーザー達は「これは異常だよ。ドラッグでも吸ってしまったんじゃないの?」「歩き方が普通じゃない。変なものでも食べてこうなったのでは?」「人に育てられたのかも」などとコメントを寄せた。

インド森林管理局のラメシュ・パーンデーさん(Ramesh Pandey)は「詳しい調査が必要ですが、このヒョウは人間の手によって育てられた可能性があります。野生動物をペットとして飼育する傾向は、今回のように元の野生の状態には戻らず、驚くような光景をもたらすことになります。残念で気がかりなことです」と明かした。

また専門家は「このヒョウは近くにある大ヒマラヤ国立公園(Great Himalayan National Park)の標高の高い場所で過ごしていたが、降雪によって標高の低いところにまで降りてきた可能性がある」と推測している。

なおヒョウは一般的に獰猛な性格で、過去には米フロリダ州でヒョウとのスキンシップ体験により襲われて大怪我をする事件も発生していた。

画像は『Parveen Kaswan, IFS 2021年1月15日付Twitter「Not able to read behaviours of this leopard.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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