道路といえば「アスファルト」! だけどそもそも「どんなもの」?

一見すると同じでも着実に進化している!

 ご存じのように、いまや日本のほとんどの道路は舗装されていて、それはアスファルトを使用している。アスファルトは天然にも存在するものだが、現在一般的なのは石油から作られたもので、簡単にいってしまえば原油からガソリンや軽油、重油などのさまざまなものを採ったあとのいわば「出がらし」となる。

 なかでも天然アスファルトの歴史は、古くはエジプトミイラの防腐剤に使われたり、接着剤としても利用され、日本でも建物の防水などに使用されたという記録が残っている。ちなみに固めたものは制振材や防音材としての機能もあって、アスファルトシートとしてクルマのフロアなどに使用されていたこともある。

アスファルトの歴史

  

 道路に使われたきっかけは、1800年代の半ば、スイスにある天然のアスファルトが採れる鉱山の近くの道路がこぼれた鉱石が踏みしめられて、とても通りやすくなっていることに気づいたのがきっかけ。これを利用して舗装する技術が考案されたのが、現在のような道路の始まりとされている。

 日本では明治11年に東京神田の昌平橋に施された舗装が初めてとされ、国内でもわずかな原油の産油地である秋田産の天然アスファルトを使用。その後、明治や大正時代には砂や石の粉を混ぜたシートアスファルトというものが使われるようになり、昭和になると耐久性が求められるようになって、表面処理がおこなわれるようになるなど、時代とともに進化してきた。

アスファルトの歴史

 歴史を振り返ってみても、アスファルトが舗装に適しているのは確かで、アメリカ高速道路など一部の道路でコンクリートが使用されているものの、実際に走ってみると雨の日はグリップしない感じがしたりして、路面としてはあまり適していないように思える。その点、アスファルト路面はしっかりとグリップして安心感がある。また施工面では、高温にすると柔らかくなるので作業性に優れ、固まってからも程よい柔軟性があることなどがあげられる。さらにさまざまな成分を配合することで、耐久性や耐寒性などを高めて、製品として使いやすくしている。

アスファルト舗装はいまも進化を続けている

 また現在でもアスファルトによる道路舗装は進化していて、実感できるところでは、透水性舗装がある。雨が降っても水たまりにならず、路面が黒々としているのでわかりやすいが、特殊なアスファルトを使って荒く固めてあるのが特徴で、オコシのように空洞が多いため水が下に流れおちていく。

 メリットは水しぶきが減ることによる視界の確保や夜間での照明の乱反射防止、スリップの防止。騒音が路面に吸い込まれていくので、静音性に優れる。また下に水がいき渡るので、土壌を豊かにしたり、地下水の枯渇防止など。最近では照り返しの少なさからヒートアイランド現象の防止にも効果があるとされている。欠点としては、耐圧性に欠けることや、施工に手間がかかって、コストが高いことなどがあげられる。

アスファルトの歴史

 最近では夏の暑さで溶けることもなく、幹線道路ではわだちも減ってきているなど、一見すると同じようにみえるアスファルトも着実に進化しているのだ。

アスファルトの歴史

アスファルトの歴史

道路といえば「アスファルト」! だけどそもそも「どんなもの」?