世界中を旅して気付いたことを描いた漫画「心が現実を作る、ということ」がSNS上で話題となっています。世界中を旅して、さまざまなタイプの人間を見てきた女性。中でも、メキシコで出会った夫婦が印象に残っており、将来に不安がないという夫婦の考え方に感銘を受け…という内容で「心に響きました」「考えすぎてしまうので参考になります」「すてきな言葉」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

「自分が現実を作る」ことを忘れない

 この漫画を描いたのは、Maddy(ペンネーム)さん(33)です。ウェブライターとして活動しています。海外生活で経験したことをインスタグラムブログで発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

Maddyさん「スウェーデンに移住したのを機に3年前から描き始めました。きっかけは海外で経験した話を誰かに共有したかったことと、海外生活、特にスウェーデン在住の方々と交流をしたくて始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

Maddyさん「『自分が感じたことを忘れないため』に描きました。新型コロナウイルスの影響でスウェーデンに帰国できず、全く思いどおりにいかない日々を過ごしていました。そんな中、『今、ここ』『自分が現実を作る』という考え方に達し、その内容を忘れないように漫画にしました」

Q.メキシコでご夫婦の話を聞いたときの心境を教えてください。

Maddyさん「自分の将来への悩みは、実はとてもぜいたくな悩みで、小さなことへ感謝ができていないのではないかと気付かされ、また、非常に恥ずかしい気持ちになったことを覚えています」

Q.この考え方を知ってから、行動や思考の変化はありましたか。

Maddyさん「私の心が現実を作るのならば、せっかくなら楽しいものにしようと心がけています。また、泣いたり、腹が立ったりしても『まあ、そんなときもあるよね』と自分に肯定的になることも心がけています」

Q.メキシコはご夫婦のような考えの方が多かったのでしょうか。

Maddyさん「全員かどうかは分かりませんが、少なくとも私が旅先で出会った人々、友人はこんな感じでした」

Q.現在、心を健康に保つために行っていることはありますか。

Maddyさん「朝起きたときと寝る前に『今日もありがとう』と全てに対し感謝しています。日本にいたとき、一番心が落ち着いた方法は毎朝、海の上でSUP(サップ)をすることでした。手軽にできるのはやはり瞑想(めいそう)だと思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

Maddyさん「同じように心がすさみ、軸がブレていた方々から、コメントやDMでたくさん共感の声を頂けました。皆さん、コロナ禍でさまざまなつらさを抱えていらっしゃるようですが、考え方を変える少しの手助けができてとてもうれしかったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

Maddyさん「今後は単発ではなく、何かシリーズものを描けたらと思い、ネタを考えているところです。フォロワーの方々は今回の記事のようなマインドフルネスのお話を気に入ってくださっている方が多いので、そちらのお話も増やしていけたらと考えています」

オトナンサー編集部

漫画「心が現実を作る、ということ」のカット=Maddy(msmaddytravel)さん提供