先週末に行われた前節では公式戦2連敗中だったバイエルンが辛勝で勝利を取り戻し、首位をキープ。2位ライプツィヒヴォルフスブルクとの上位対決を引き分けたため、勝ち点差が4に広がり、バイエルンヘルプストマイスター(前半戦首位ターン)が決まった。迎える前半戦最終戦は火曜と水曜に行われ、勝ち点29で並ぶ3位レバークーゼンと4位ドルトムントと、2位ライプツィヒ(勝ち点32)と5位ウニオン・ベルリン(勝ち点28)による上位対決が行われる。

まずは火曜に行われるレバークーゼンvsドルトムントから。レバークーゼンは前節ウニオン戦では攻め込む展開としながらも試合終盤の被弾で0-1と敗戦。一時首位に立って以降、4戦未勝利(1分け3敗)で3位まで後退してしまった。ここで敗れるようだと5位後退の可能性もあるだけに負けられない上位対決となる。

一方のドルトムントは前節、最下位のマインツ相手に痛恨のドローに終わった。MFロイスのPK失敗が響いたが、テルジッチ監督就任後も不安定な戦いが続いている。勝ち点で並ぶレバークーゼンを叩いて良い形で後半戦に臨めるか。

続いて水曜に行われるライプツィヒvsウニオン・ベルリンライプツィヒは前節ヴォルフスブルクとの上位対決を痛み分けで終えた。1-2から追いつく形となったが、優勢の時間帯が多かっただけに勝ちきりたいところだったが、ウニオンとの上位対決を制してバイエルンに追いすがれるか。

対するウニオンは前節、レバークーゼン相手にしたたかな試合運びで1-0と勝利。FWアウォニーとFWベッカーの走力に長けた2トップを生かす戦いが浸透しきっているが、ライプツィヒとの速攻対決で優れるかが見どころとなる。ここ3試合出番がなく苦しい立場のMF遠藤渓太に出番は訪れるか。

そして同じく水曜にはMF堂安のビーレフェルトとMF遠藤航シュツットガルトによる日本人対決が行われる。15位のビーレフェルト(勝ち点14)は前節、守勢に回りながらもホッフェンハイムにゴールレスドローとした。得点力のなさを守備に比重を置いた戦いでカバーする策により地道に勝ち点を積み上げている状況だ。ホッフェンハイム戦では終盤に2つ決定機があった堂安だが、守備をこなしつつチャンスに絡む働きを引き続きこなせるかに注目だ。

一方、前節ボルシアMG戦をラストプレーのPK弾で2-2の引き分けに持ち込んだ10位シュツットガルト(勝ち点22)は、ここで勝利すれば欧州カップ戦出場権争いへの浮上も十分に可能なだけに必勝としたいところ。ボルシアMG戦でも特筆のプレーを見せ、攻守に充実のプレーを続ける遠藤としては引き続きボランチの位置で舵取り役を担いたい。共に今季ここまで全試合に先発と主力としてプレーしている両者だが、チームを勝利に導く働きを見せるのはどちらになるか。

前節フライブルク戦をMFミュラーの1ゴール1アシストの活躍で何とか逃げ切った首位バイエルン(勝ち点36)は、11位アウグスブルク(勝ち点19)とのアウェイ戦に臨む。屈辱のDFBポカール敗退を受けて臨んだフライブルク戦は、同点に追いつかれそうなピンチがありながらも何とか逃げ切ったバイエルン。まだまだ不安定な戦いが続き、本来の調子には程遠い状況だが、前半戦最終戦を制して気持ちよく後半戦に臨みたい。

そして、MF長谷部が本来のボランチで印象的なプレーを見せている7位フランクフルト(勝ち点26)は、9位フライブルク(勝ち点23)とのアウェイ戦に臨む。前節シャルケ戦では復帰したFWヨビッチドッペルパックで快勝とし、4連勝としたフランクフルト。終盤出場となったMF鎌田としてはヨビッチの加入でレギュラー争いが歯列となったが、フライブルク戦では出場機会を得られるか。ボランチ、リベロの両ポジションで好パフォーマンスを続ける長谷部プレーにも引き続き注目したい。

最後に前節アウグスブルク戦でベンチ入りしたものの出場機会のなかったFW大迫の12位ブレーメン(勝ち点18)は、8位ボルシアMG(勝ち点25)とのアウェイ戦に臨む。前々節はベンチ外だった中、アウグスブルク戦ではベンチ入りこそ果たしたものの、出場機会のなかった大迫だが、出番は訪れるか。

ブンデスリーガ第17節
▽1/19(火)
《26:30》
ボルシアMGvsブレーメン
《28:30》
ヘルタ・ベルリンvsホッフェンハイム
マインツvsヴォルフスブルク
レバークーゼンvsドルトムント

▽1/20(水)
《26:30》
シャルケvsケルン
《28:30》
ビーレフェルトvsシュツットガルト
フライブルクvsフランクフルト
アウグスブルクvsバイエルン
ライプツィヒvsウニオン・ベルリン

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